もう終わったけど、神戸市立小磯記念美術館で、「 貝殻旅行 -三岸好太郎・節子展-」を見てきた。
二人の「出会いから100年」を記念し、出会いから結婚、「貝殻旅行」と称した最後の夫婦旅行と好太郎の急逝、その後の節子の奮闘の軌跡を絵画によってたどる展覧会。
★ 三岸好太郎 《赤い肩かけの婦人像》
若い頃の下手な絵が続いた後、この絵が良かった。 モデルの節子は、この絵は義母に似てるから嫌いと言ってるのが面白い。
★ 三岸節子《自画像》
抜群にこの絵が好き。 はかなげな少女の外見だが、眼が異様に強い。 後年の節子が出てるね。
★ 三岸節子《室内》
マティス風の絵。 いいね。
★ 三岸好太郎 《婦人像》
ジョルジュ・ルオー風の絵。
好太郎は、西洋近代の色々な画家の模倣ばかりしてるね。 いただけない。
この絵は、その中でも比較的良かったが。
★ 三岸好太郎《のんびり貝》
この絵もダリの模倣かな。
三岸の絵は、黒っぽい、暗い色の絵がいいね。
★ 三岸節子《太陽》
横にざっと黄色を塗っている、大胆な絵。 いやがおうにも眼について、いいね。
★ 三岸節子「ブルゴーニュにて」
ゴッホの麦畑が意識されてるんだろうけど、鮮やかな黄色が素晴らしい。
★ 三岸節子「さいたさいたさくらがさいた」
絶筆みたいで、桜の単なる美しさだけでなく、生命への執着の凄さを描いたと言う。
そうなんだろうけど、美しくはないな。