大船山 (3) ~まとめ : 案外歴史ある山~

 兵庫県三田市にある大船山653m登った(2016/02/04)。
伝承によると太古には周囲は湖沼であり、船をつける松があったことからこの名称がつけられたという。今では信じがたいが。

 波豆川に沿って道を走り、三田アスレチックの駐車場に車を停めさせてもらった。
大船山 002・駐車場 (640x480)
三田アスレチックの駐車場。
大船山 004・キャンプ場 (640x480)
駐車場のすぐ先を左折すると、キャンプ場。
そこを通り抜ける。
大船山 005 (640x480)
自然林の中を登っていく。
大船山 009・峠 (640x480)
やがて戸倉からの道と合流する峠に到着。
ここを左折。
大船山 010 (640x480)
沢っぽい地形の横を登って、
大船山 011 (640x480)
植林の中を登ると、
大船山 013・コル (640x480)
大舟寺跡と山頂への別れとなるコルに到着。
ここを右へ。
大船山 015 (480x640)
少し急坂を登って、
大船山 017・大船山頂上 (640x480)
大船山頂上に到着。
大船山 054・頂上の祠 (640x480)
石の祠がある。
丹波修験道の修行場の一つの名残りかな。
大船山は、内海航行の一つの目標だったようで、柿本人麻呂が西国から海路都へ帰る途中、明石海峡から大船山を遠望し、「大和へ帰ったぞよ」という歌を詠んだらしい。
低い山だけに意外だ。

 頂上は、南から西にかけて展望が開けている。
ここで昼飯を食べる。
大船山 038・六甲方面 (640x480)
六甲山方面。
大船山 033・羽束山(左)と宰相ケ岳(右) (640x480)
羽束山(左)と宰相ケ岳(右)。
大船山 031 (640x480)
どこかな?

 景色を楽しんだ後、先ほどのコルまで戻って、右折。
大舟寺跡に向かう。
大船山 058 (640x480)
なだらかに下っていく。
大船山 061・大舟寺跡 (640x480)
看板と右手に広い平地に出会う。
ここが、大舟寺跡。
敏達天皇の代に建立されたが、1499年に山ろくの松尾谷に移ったそうだ。
大船山 065 (640x480)大舟寺町石
そこを抜けると、ぽつんと大舟寺町石に出会う。
大船山 066・大舟寺町石 (480x640)
室町時代に立てられた地蔵形の道標。
大船山 069 (640x480)
ここにも大舟寺町石。
大船山 070 (480x640)
大分、平坦になって、
大船山 073 (640x480)
堤に出た。
この先の道が完全に電気柵に囲まれて、通り抜けできない。
おいおい。
少し戻って、隙間がないか調べるが、ない。
電気柵の一番下の線と道路に少し隙間があるにに気付いて、道路にうつ伏せになって潜りぬけた。
リュックは降ろして、先にくぐらせておいた。
とんでもない話だよ。
道路の所くらい扉をつけておくべき。
そうじゃなかったら、少なくとも登山道の表示は止めて、通行不可の表示をしておくべき。

 道路に出て、車で走った道を北へ歩き、三田アスレチックの駐車場に戻った。

大船山 095 (640x480)
帰りに寄った現役の大舟寺付近から見た大船山。

 とても楽な低山。
頂上からの見晴らしが少しいいかな。

map1-r-c (640x499)
今回の大船山のコースです。

(コースタイム)
駐車場12:25 → 峠12:45 → コル13:00 → 13:15大船山頂上13:55 → コル14:05 → 道路15:00 → 駐車場15:15

大船山の登山で出会った樹木を紹介します。
map1-r-t (640x499)
樹木の地点です。
大船山 006・アベマキ (480x640)
落葉したアベマキが少し群生していた(地点A)。
大船山 007・アベマキ (640x480)
縦・裂の樹皮で、厚いコルク層で、指で押さえると弾力があるアベマキの樹皮。
大船山 041・アセビ (480x640)
アセビ(地点B)。
大船山 042・アセビ (640x480)
ねじれた縦・裂の樹皮で、アセビ・ネジキ。
大船山 044・アセビ (640x480)
枝先に集まった、小さな鋸歯のアセビの葉。
ピンク色の花芽。
大船山 045・アカガシ (480x640)
アカガシ。
大船山 046・アカガシ (640x480)
平滑なアカガシの樹皮。 老木だと橙色を帯び鱗状に剥がれる。
大船山 047・アカガシ (640x480)
枝先にやや集まるアカガシの葉。
裏は緑色の葉。
葉柄が約3cmと長い。
大船山 049・ソヨゴ (480x640)
ソヨゴ。
大船山 050・ソヨゴ (640x480)
平滑で皮目が縦につながることが多いソヨゴの樹皮。
大船山 051・ソヨゴ (640x480)
縁が波打つ、主脈が目立つソヨゴの葉。
大船山 055・アカガシ (480x640)
頂上で主のように立っていたアカガシ。
周囲の若いアカガシは、この木の子孫かな。
頂上では、アカガシ・アセビ・ソヨゴが多かった。

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