兵庫県宍粟市と鳥取県にまたがる三室山1358mに登った(2015/06/25)。
山崎ICで降りて、29号線で北上、429号線で西へ、72号線で北へ。
青少年野外活動センター跡の駐車場に車を停めた。
あずま屋のある青少年野外活動センター跡の広い駐車場。
左手に見える道路を登っていく。
木の間に三室山が見える。
とてもきれいなコナラの樹林。
歩いて15分ほどで、広いスペースが。
砂利道やコンクリの道なので、ここまで車で来れそう。
荒れた道を少し登ると、登山口。
沢沿いの道を登っていく。
沢の分岐に辿り着く。
標識通り左に斜面を登っていく。
穴のある巨岩に出会う。
由緒ありそうだが、特に説明なし。
岩の多い広いスペースに出て来た。
独特の空間だ。
ますっぐ通り抜けると、左手に下る道もあるが、右手に登っていく。
岩のある谷を振り返る。
岩磐として、信仰されててもよさそうな雰囲気がある谷である。
西へ西へとゆるりと登っていく。
つづら折りに登っていく。
心地よい風が吹いてくる。 歩いていても気持ちがいい。
巨岩に出会う。
しばらく行くと、またもや巨岩だ。
回り込むと、「大岩庭園」という標識があった。
平地に巨岩がごろごろしていて、庭園の趣がある。
鈴鹿山系でも巨岩があるが、急峻な斜面にあることが多い。
このように、林の中に苔むした巨岩が多いのは、珍しい。
岩の中を通り抜けていく。
笹ヤブ。
鎖場もあった。
ここが一番の難所かな。
頂上手前で、ブナ林になった。
町界尾根が目の前。
南東へ伸びる尾根。
振り返ると、視界が開けていて、山間に千草の平地が見える。
町界尾根の登ってすぐで、
開けた頂上。
ブナの孤木が印象的だ。
三室山の頂上。
四方に眺望が開けている。
ここで遅い昼飯を食べる。
ドウダンツツジの花を楽しみに来たのだが、ついに見つけることができなかった。
それが残念。
先週の七七頭ヶ岳のササユリといい、2連敗。
温暖化で時期が早くなってるのかな。
北西に伸びる尾根。
草地が目に鮮やか。
北西にくらます1282mと東山1388mが見える。
北には、氷ノ山。
登ったことがあるなあ。
北東への尾根も、気持ち良さそう。
十分休んで、来た道を下山することにする。
谷川コースと尾根コースの分岐。
谷川コースから登って来たので、右の尾根コースから下山する。
植林の中を歩く。
こちらの方が断然歩きやすい。
谷川コースに合流。
すぐで、登山口に戻って来た。
「ささゆり」だろうか。
先週、七七頭ヶ岳では見れなかったのに。
駐車場に戻って来た。
車で道路を少し下ったところにある、三室の滝を見に行く。
三室の滝への鳥居。
二筋の滝。
何やら、水が跳ね上がっている。
結構な迫力。
こんな滝は初めて見た。
水底が浅くて、斜めにえぐれているのだろう。
面白い。
コンパクトだが、変化に富んだコースで、なかなかいい山だと思う。
林の中に苔むした巨岩が多い。
信仰の山になってないのが、不思議なくらいだ。
(コースタイム)
駐車場11:45 → 登山口12:10 → 14:10三室山頂上14:45 → 登山口16:10 → 駐車場16:35
三室山の登山で出会った樹木を紹介します。
美しいコナラの林(地点A)。
コナラ。
コナラの縦・裂の樹皮。
この感じの樹皮は、コナラ・ミズナラ・クリ・クヌギ・アベマキ。
先太りの葉でコナラ・ミズナラ。
葉柄が1cmあるので、コナラ。
斜面で水平方向に張り出している。
不思議な樹形。
ミズキ(地点B)。
縦に浅く裂けるミズキの樹皮。
湾曲して長く伸びる側脈の葉で、ミズキ類・ヤマボウシ。
葉が枝先に集まっているので、ミズキ。
葉裏が粉白色。
長い葉柄。
ドウダンツツジ(地点C)。
葉がかわいかったので、家で調べようと写真を撮った。
この木が、ドウダンツツジとは。
このドウダンツツジの花を見に来たけれど、見つからなかったのに。
時期が遅かったのか、南側ではもうあまり咲かなくなったのか。
残念。
ドウダンツツジの樹皮。
やや光沢があるドウダンツツジの葉裏。
基部の主脈沿いに軟毛がある。
オオイタヤメイゲツ。
この辺りで、オオイタヤメイゲツとコミネカエデが良く見られた。
オオイタヤメイゲツは、葉が大振りで見事。
秋は紅葉がきれいだろうね。
オオイタヤメイゲツの樹皮。
11~13裂のオオイタヤメイゲツの葉。
鋭い重鋸歯。
長い葉柄。
やや横に広い葉形。
コミネカエデ。
コミネカエデの樹皮。
5裂、2~3重になった粗い重鋸歯で、コミネカエデ、ナンゴクコミネカエデ、ミネカエデ。
中央の裂片がよく伸びているので、コミネカエデ、ナンゴクコミネカエデ。
比較的、切れ込みが浅く、基部の裂片が小型なのでコミネカエデ。
ミズナラ。
ミズナラの縦・裂の樹皮。
この感じの樹皮は、コナラ・ミズナラ・クリ・クヌギ・アベマキ。
紙状にはがれているので、ミズナラ。
先太りの葉で、コナラ・ミズナラ。
葉柄がごく短いので、ミズナラ。
リョウブ(地点D)。
斑にまでなっていないリョウブの樹皮。
だからこの時はリョウブとは、思っていなかった。
細かい鋸歯のリョウブの葉。
葉が枝先に集まる。
見事なブナの木。
ブナの灰色で平滑の樹皮。
葉の縁が波形のブナの葉。
葉の下よりで太い。
側脈が7~11対。
葉裏の毛が少ない。
何の草か知らないけど。
岩の上に生えていて、髪の毛のようにさらさらな草が、きれいだったので。
オオカメノキ。
オオカメノキの樹皮。
円形の葉で、基部が湾入するオオカメノキの葉。
葉裏の脈上に星状毛。
頂上で孤高に立つブナ。
ブナの灰色で平滑の樹皮。
葉の縁が波形のブナの葉。
植林の抜けると、樹木が美しい山だった。
時間に余裕があれば、北側の尾根も行きたかったのだが。