三重県にある迷岳1309mに登った(2015/10/23)。
針ICから369号線で南下、166号線で東へ、422号線で山間を抜けて滝谷へ、そしてヤチ山谷林道へ、約2時間。
ヤチ山谷林道に近づくと、トンネル工事で通行止めとの表示が出ていたが、ヤチ山谷林道は通行可とも表示されていたので、工事領域に入り、トンネル前のヤチ山谷林道入口を右に曲がった。
2005年にも迷岳に登ろうと来たことがあるのが、修復工事中で通行止め、愕然として、引き返したことがあった。
今回も通行止めの表示を見てひやっとしたのだが。
ヤチ山谷林道入口から駐車場までは、8km弱で30分もかかった。
心配したヤチ山谷林道は、ゆっくり走れば、危険な個所はなかったが、石の多い砂利道でデコボコも多かった。
最初の方で酷い箇所があったので、どれくらい走るか、どこまで走るか知らなかったし、とても不安で疲れた。
4駆ならそれほどでもないかもしれないが、普通車なので、もう2度とごめんという感じ。

林道を走っていると、登山口への別れに出会う。
右に100mほど進むと、

この駐車スペースに車を停める。
先ほどの登山口への別れに戻って、左手の林道を進む。

15分ほどで、登山口。
右手に入る。

紅葉の中を登る。

歩きやすい、緩やかな、つづら折りの道。

小さな谷を横切る。

稜線への登り口に出会って、右へ。

自然林を抜けると、

伐採地。
青空がまぶしい。

滑りやすい斜面を登って、稜線に出た。

絶景が広がる。
口迷岳から南への稜線が伸びている。

南西側には、古ヶ丸山、八景山、白倉山が見える。

少し休んでから、稜線を西へと進んだ。

樹木のシルエットが美しい。

紅葉も美しい。

少し登ると、

口迷岳に到着。

くねくねした樹木が面白い。
シロヤシオの老木の大群落。

所々ある紅葉が美しい。

しばらく歩いて、桃の木平に到着。
広々としている。
元々広い尾根だから、特別感はないんだが。

尾根らしくなってきて、

迷岳が見えてきた。
すぐだと思っていたら、案外、遠くに感じる。

見晴岩。
樹木が生えていて、それほどでもない。

西の稜線。

窪地。
この辺りから、だだっ広くなってきて、少し凹凸があって、地形が複雑になってくる。

平らになったり、

尾根っぽくなったり、

また、平らになったり。
なるほど、名前通り、迷いやすい地形だ。
ガスって、りぼんや標識を見逃すと、道に迷いそうだ。

少し鋭い尾根を登っていく。

振り返ると、口迷岳が見える。

最後、なだらかに登ると、

迷岳頂上に到着。
見晴らしは木の間に少しだけ。
ここで遅い昼飯。
帰りは、来た道を下った。
あの林道をまた車で通るかと思うと憂鬱。
暗くなると怖いし、林道入口の工事現場を閉ざされるのが心配で、さっさと戻った。
紅葉の盛りは過ぎていたかも知れないけど、樹木の美しい稜線歩きができた。
頂上手前の複雑な稜線の地形も面白かった。
これで林道さえ、ましだったらなあ。
(コースタイム)
駐車場11:05 → 登山口11:20 → 12:00稜線出会い12:10 → 口迷岳12:25 → 桃の木平12:45 → 13:30迷岳13:50 → 桃の木平14:40 → 14:50口迷岳14:55 → 稜線出会い15:05 → 駐車場15:50
迷岳の登山で出会った樹木を紹介します。
尾根の紅葉がとても美しかった。

樹木の地点です。

コシアブラ(地点A)。

5枚の掌状複葉で、コシアブラ・トチノキ。
小葉柄があるので、コシアブラ。

タンナサワフタギ。

灰褐色で薄く剥がれ、遠くからは白く見えるタンナサワフタギの樹皮。

倒卵形で、やや荒い鋸歯があるタンナサワフタギの葉。

濃い紅葉のブナ(地点B)。

ブナの灰色で平滑の樹皮。

葉の縁が波形のブナの葉。
葉の下よりで太い。
側脈が7~11対。
葉裏の毛が少ない。

なんか見ない雰囲気の樹木だなあと思ったら、
カラマツ。

網目状、縦に裂けるのカラマツ樹皮

短枝に束生、長枝にらせん状につき、明るい緑色のカラマツの葉。

シロヤシオ(地点C)。

網目状に剥がれるシロヤシオの樹皮。

枝先に5枚束生するシロヤシオの葉。

紅葉のヒメシャラ(地点D)。

ヒメシャラの葉。

リョウブ。

斑のリョウブの樹皮。

細かい鋸歯のリョウブの葉。
葉が枝先に集まる。

紅葉のオオモミジ(地点E)。

灰褐色で縦筋のあるオオモミジの樹皮。

7裂で、イロハモミジ・オオモミジ。
単鋸歯か小ぶりな重鋸歯なので、オオモミジ。
9裂が混じっているので、オオモミジ。
