奈良県の明日香の南にある高取山684mに登った。(2014/11/21)。
松原ICで降りて、藤井寺を通り抜けて、165号線で南へ、そして大和高田バイパスを東へ、169号線で南へ、壺阪寺に。 ICから80分ほどで到着。
壺阪寺の駐車場に停めた。 しかしその先にも道脇に1、2台車を停めれるスペースがあった。
壺阪寺の駐車場から道路を登ると、壺阪寺が見下ろせる。
少し登ると、高取城跡への入口。
振り返ると、葛城山(右)と金剛山が見える。
植林の中を登る。
こういう石の道標に歴史を感じる。
五百羅漢への別れ。中央の道を行くと、近道。
左に行くと、五百羅漢を道々に見れる。
左に行く。
右手に、新しい石仏があるが、右に行ったらダメ。
こういう石に彫った五百羅漢が、道中のあちこちにある。
ここが、先ほどの別れからの合流点。
植林の中を登る。
一旦林道に出て、またすぐ山道へここから入る。
すぐ石碑があり、その横を右手へ登る。
まっすぐ行けば、近道。
祠と狛犬だけがある小さな八幡神社。
先ほどの別れからの道と合流する。
道路に出て、すぐに高取城址入口がある。
この近辺まで車で来れる。
4~5台の車が停めてあった。
壺阪門跡。
ここから本格的な高取城跡へ。
青い空にきれいな飛行機雲が走っていた。
本格的な城壁。
突き当たりを右へ。
ここが入口。
広場が広がっている。
立派な太鼓御櫓台と新御櫓台。
この城壁の左手から上へ上がれる。
ここから二の丸に入る。
先ほどの太鼓御櫓台と新御櫓台。
眺望が素晴らしかった。
この上で、昼飯を食べた。
二の丸の紅葉。
これも二の丸の真っ赤な紅葉。
この城壁の上が本丸。 最高峰。
この城壁の左手に入口があったが、わからず右手に回った。
これが良かった。
右手と裏手には、素晴らしい紅葉が見られたから。
右手の城壁の上の紅葉。
少し黄色がかった紅葉。
オレンジという感じの紅葉。
黄葉も素晴らしい。
本丸への虎口。
広い広い本丸。
それにしても、日本三大山城と呼ばれるだけあって、スケールのでかい山城である。
そして、素晴らしい紅葉。 真っ盛りであった。
山城の中の紅葉ということもあって、京都にも負けない紅葉の名所と言えると思う。
高取城の本丸の南側に並ぶ紅葉の木々。
茫漠と霞む台高と大峰の山々。
同じく少し南東側の台高と大峰の山々。
西側から、本丸全体を見渡す。
広大で、気持ちがいい。
二の丸の紅葉を見下ろす。
北西の隅には、一段高い天守閣跡がある。
天守閣跡に上がる。
天守閣跡から見る金剛山。
紅葉越しだと、味がでる。
同じく、天守閣跡から見る葛城山。
天守閣跡から見ると、本丸への虎口の仕組みがよくわかる。
曲がりくねった通路に進攻が手間取ると、上から弓矢や鉄砲で射抜かれる。
さて、猿石を向かうとするか。
二の丸の真っ赤な紅葉を惜しむ。
城跡への入口に戻ってきた。
左から来たのだが、まっすぐ進む。
植林の中を下る。
所々、門跡の石垣に出会う。
国見櫓跡別れに来て、左に入る。
わりとすぐに国見櫓跡に到着。
ここからの眺めがいい。
大和を見渡すことができる。
北には、大和三山が見える。
小高い森が、それ。
右から、天香久山、耳成山、少し離れて畝傍山。
正面には、二上山。
西に高取町を見下ろす。
元の道に戻って、さらに植林の中を下る。
猿石が置かれている別れ。
猿石。
注意書きによると、元々ここにあったものではなく、高取城築城の際、明日香から持ってこられたものだと。
飛鳥時代の作。
何をイメージしたものか?古代の謎だ。
高取城跡も紅葉も満喫した。
さあ、戻るとするか。
後は、来た道を戻る。
道路近くまで下山して来て、夕日に烟る葛城山とススキ。
二上山とススキ。
駐車場まで戻ってきた。
歴史を感じる軽い山登りのつもりで、来たのだが、
思いがけず、広大な高取城跡に感銘を受けた。
過去に結構城や城跡を見ているが、ここはスケールといい、建築物は残っていないが、豊富に残っている城石といい、素晴らしい。
そして、なんといっても、城内の紅葉が見事だった。
ここはオススメである。
山登りが面倒なら、車で高取城跡すぐ手前まで来ることができる。
紅葉の今が絶対。
(コースタイム)
壺阪寺11:45 → 高取城跡への入口12:40 → 13:00高取城本丸跡13:40 → 14:20猿石山14:25 → 高取城跡への入口14:40 → 壺阪寺15:25
高取山の登山で出会った樹木を紹介します。
シラカシ(地点A)。
シラカシの平滑な樹皮。
鋸歯がそれほど尖っていないので、ウラジロガシではなくシラカシ。
葉裏がそれほど白くない。
ゴンズイ。
ゴンズイの樹皮。
ゴンズイの羽状複葉の葉。
赤の裂けた実。
コシアブラ。
コシアブラの樹皮。
5枚の掌状複葉で、コシアブラ。
7枚ならトチノキ。
イヌシデ(地点B)。
灰褐色で平滑、太い縦スジの樹皮。
側脈が12~16対なので、アカシデでなくイヌシデ。
イロハモミジ(地点C)。
イロハモミジの灰褐色の樹皮。
7裂または5裂。
裂片は細い。
オオモミジ。
オオモミジの灰褐色の縦すじの樹皮。
7裂で、イロハモミジ・オオモミジ。
単鋸歯か小ぶりな重鋸歯なので、オオモミジ。
カキノキ(地点D)。
カキノキの樹皮。
カキノキの葉。
葉柄が短く有毛でリュウキュウマメガキでなくカキノキ。
あまりにも高取城跡が気に入ったので、ポイントポイントを写真+地図で紹介したいと思います。
(高取町観光ガイドから)
高取城の山城としての壮大さが感じられる地図です。
こちらが平面図です。
さらに詳細なのが、このサイトのNO6:高取城址郭図です。
わかりやすいので、こちらの地図で写真紹介したいと思います。
地図の番号と写真番号の位置が対応している。
左方向が北。
写真1: 壺阪口門跡。
写真2: 右手に石垣が現れると、
写真3: 壺阪口中門跡。 ここを抜けると、
写真4: 大きな石垣が現れる。 ここは、左手に回り込んだ所。
この十七間半の石垣の先の右手に又八大手門がある。
写真5: 又八大手門。
写真6: 2度曲がる。
写真7: 3度かな。
写真8: 二の丸への入口の右手の十七間の石垣。
写真9: こちらは、二の丸への入口の左手の十五間の苔むした石垣。
写真10: この十五間の石垣の前は、広場となっているのだが、鬱蒼とした杉林になっている。
写真11: さあ、二の丸への入口だ。
写真12: 2度曲がって、
写真13: 石垣を抜けると、
写真14: 右手に十五間多聞の石垣の凹部がある。
写真15: 低い石垣越しに四阿がある(南西、地図の下側方向)。
写真16: くるりと向きを変えると、正面に太鼓御櫓台と新御櫓台だ。
写真17: この立派な石垣は見ごたえがある。
写真18: 振り向くと、二の丸の広場。
写真19: 太鼓御櫓台の左手から入れる。
写真20: 十五間多聞跡。
写真21: ここから二の丸と本丸の間にある広場に入ることができる。
写真22: 太鼓御櫓台と新御櫓台だ。
この上に登ると、見晴らしが素晴らしい。
写真23: 先ほどの十五間多聞跡の入口を見下ろせる。
写真24: 二の丸の広場も見下ろすと、こんな感じ。
写真25: 十間半の石垣の上の紅葉が見事(東南方向)。
写真26: 南の二十七間の石垣の外は、急斜面になっている。
写真27: 東の本丸へと伸びる石垣と広場。 ここの紅葉は真紅。
写真28: そして、正面にあるのが、本丸の石垣だ。
写真29: 堂々とした杉の木のアップ。
木の根元の石段が、下の門から上の門への道かな。
写真30: この石段を登ると、高取城跡の石碑と立派な本丸の石垣だ。
写真31: 太鼓御櫓台を振り返る。
写真32: 新御櫓台を振り返る。
こちらの地図で写真紹介したいと思います。
地図の番号と写真番号の位置が対応している。
左方向が北。
写真33: 本丸南側の石垣。 緩やかに湾曲している。
写真34: 本丸東側の石垣。 十五間と短い。
写真35: その石垣の端のヘリの黄葉がまた素晴しかった。
写真36: 行き過ぎて、振り返るとこんな感じ。
写真37: 本丸北東側の石垣は凹んでいるので、少し広場になっている。
一転、開放感があり、紅葉も素晴らしい。
写真38: ここがどこだったのかが、思い出せない。 ここからも本丸に入れるのかな? 虎口ではない。
写真39: 本丸への虎口の東側の石垣と紅葉。
写真40: 本丸への虎口。
写真41: 曲がると、
写真42: こちらは行き止まり。 何のためかな?
写真43: さあ本丸へ。
写真44: こちらは本丸東側のへり。 下側は先ほど歩いてきた所。
写真45: 石垣から見下ろすと、先ほど見てきた紅葉の頭が見事。
写真46: 虎口を振り返る。杉の間に見える向こうの一段盛り上がった所は、天守閣台。
写真47: 本丸東のへりから、本丸全体を振り返って見る。
実に広々としている。
これだけ、階段状に二の丸、櫓前の広場と登ってきて、さらにこの広さ。
高取城のスケールが如何に大きいかというのを実感できる。
写真48: 本丸南側のへりは一段高くなっていて、紅葉の木が並んでいる。
これは、東端から見たところ。
写真49: そして、南側には、台高と大峰の山々を見晴らすことができる。
実に気持ちがいい。
写真50: 杉の間に見える向こうの石垣は、北西隅にある天守閣台。
写真51: 本丸西側のへりも一段高くなっていて、紅葉の木が並んでいる。
写真52: 西側から、本丸を見渡せば、こう。
写真53: 本丸西側から、櫓前方面を見下ろすと。
写真54: 本丸北西から、本丸南西の角を振り返ってみる。
写真55: もう一回、本丸を見渡す。 清々しいくらい広々。
写真56: 北西隅にある天守閣台に上がった。
写真57: この最高到達点から見える、紅葉越しの金剛山は素晴らしい。
写真58: こちらは、葛城山。
写真59: 新御櫓台を見下ろす。
写真60: これは、天守閣台の南側の凹部。 貯蔵スペースか何かかな。
写真61: 天守閣台から見ると、本丸への虎口の仕組みがよくわかる。
曲がりくねった通路に進攻が手間取ると、上から弓矢や鉄砲で射抜かれる。
さあ、本丸から出るとするか。
写真62: 太鼓御櫓台の東の石垣の上の真っ赤な紅葉。
写真63: 櫓前広場から出るところ。
写真64: 二の丸から出るところ。
写真65: 二の丸から出るところ。
写真66: 又八大手門を出るところ。
写真67: 二の丸と三の丸の別れに到着。
向こうは三の丸。
こちらの地図で写真紹介したいと思います。
地図の番号と写真番号の位置が対応している。
左方向が北。
写真68: 二の丸と三の丸の別れ。
真っ直ぐ進んで、猿石まで下っていくつもり。
写真69: 千早門跡。
写真70: 松ノ門跡。
写真71: 矢場門跡。
写真72: 国見櫓跡別れ。 左に入る。
写真73: 国見櫓跡。
写真74: 大和の眺め。 大和の動きを見る絶好の監視ポイント。
写真75: 二の門跡。
写真76: 二の門跡のすぐ東にある溜池。
写真77: 猿石のある別れ。
右に行けば、岡口門を経て栢森へ。 真っ直ぐ行けば、黒門を経て壷阪山駅へ。
写真78: 猿石。
高取城跡フォト解説は、おしまい。