武奈ヶ嶽(高島トレイル) (3) ~まとめ : 若狭湾から琵琶湖を見渡す絶景~

京都府の北にある武奈ヶ嶽(高島トレイル)865mに登った(2018/06/02)。

京都東ICから湖西道路で北へ、弘川で左折、303号線で西へ、途中で右折して石田川ダムへ、ダムの駐車場に車を停めた。 弘川から15分ぐらい。

コースは、ワサ谷コースから登って、高島トレイルに合流して南下、武奈ヶ嶽頂上へ、赤岩山を通って、石田川ダムコースを下った。


石田川ダムの駐車場。
左奥に林道が続くが、少し荒れていたので、車で行くのは辞めた。

左の赤岩山への登山口をやり過ごす。 ここから、下山してくる予定。

 ワサ谷橋の登山口。 ここを左に入って行く。

沢沿いの明るい道を歩く。

堰堤に出会ったら、右手を尾根に向かって登って行く。

植林の中のつづら折りの道を登って行く。
高度差のある所はつづら折りの道になっており、楽。

尾根に登ったら、尾根を緩やかに登って行く。

高島トレイルの尾根に近づくと、ブナやヤマボウシ、リョウブ等の明るい自然林になってきて、気持ちが良い。

三重嶽への分岐に到着。
右なら三重嶽。左なら武奈ヶ嶽。
ここで一休み。

木の間越しに三十三間山が見える。
今頃は、ヤマボウシの大群落が満開だろうなあ。

三十三間山の長い稜線の向こうに三方五湖周辺が見える。

ブナの混じる森の中を歩いていく。

やっがて明るい稜線の上を歩く。
頂上手前のこぶが見える。

また一旦森の中に入り、

明るい稜線に出る。 小さなこぶを超えると、

平らな武奈ヶ嶽頂上が見える。
この原っぱみたいな所が絶景。 ここで眺望を楽しみながら、昼飯を食べる。

左から、小浜、三方五湖周辺、三十三間山、三重嶽と見晴らせる。

小浜。

三十三間山。

三重嶽。

さらに、北から東にかけて、三重嶽から琵琶湖、安曇川町と見晴らせる。

琵琶湖の向こうに伊吹山が見える。

函館山。

安曇川町の平野が見える。
 眺望を十分楽しんだ後、少しだけ先の頂上へ。

数分で武奈ヶ嶽頂上に到着。 見晴らしはない。
南へ。

鹿ヶ原への分岐。 右なら鹿ヶ原、左なら赤岩山。
鹿ヶ原の眺望がいいらしいので、行ってみる。
数分歩くと、少し眺望が開けた。

この前登った、百里ヶ岳(右端)が見えた。 先ほどの分岐に戻って、赤岩山へ。

赤岩山と続く稜線が見える。

この東から南にかけての展望も素晴らしい。

二の谷山、奥に有名な方の武奈ヶ嶽。

尾根道を下って行く。

高島トレイルと赤岩山の分岐に出会う。
ここを左へ赤岩山へと向かう。

歩いていくと、

植林の中の赤岩山頂上に到着。

左手に石田川ダムの標識があるので、そちらへ。

尾根を下って行く。

振りかえると、武奈ヶ嶽かなあ? よくわからなかった。

途中から倒木が多くなり、踏み跡が薄くなる。
この写真の木よりもっと大きな倒木が目立つようになる。
倒木をもぐったり、越えたりすると、思わぬ方向に次の赤いテープが見えたりする。
赤いテープは頻繁にあるので、赤いテープに着いたら次の赤テープを探してから進むこと。
それくらい、進行方向がわかりにくい。
標高600mから400mが壊滅的だ。
どうやら多くの倒木が登山道をふさいで、頻繁に回り道をしているようだ。
なので、道が踏み固められてなくて、ずるずる滑りやすく、実に歩きにくい。

やっとこ下に林道が見えてきた。
ここはつづら折りの道。
登山口に降りて、林道を下った。

5分くらいで石田川ダムに到着。
水は溜まっていなかった。

 兎に角、頂上手前からの眺望が素晴らしかった。
若狭湾から琵琶湖、そして山々の眺め。 高島トレイルが分水嶺にあるというのが良くわかる。
ワサ谷コースは、緩やかで歩きやすいコースだ。
一方、石田川ダムコースは、多くの倒木のため、荒れたコースになっており、こちらから登るのは止めた方がいい。


今回の武奈ヶ嶽 の登山コースです。

(コースタイム)
石田川ダムの駐車場9:05 → ワサ谷橋の登山口9:15 → 10:45三重嶽への分岐10:55 → 11:20武奈ヶ嶽頂上手前11:43 → 11:45武奈ヶ嶽頂上11:50 → 鹿ヶ原散策5分 → 高島トレイルとの分岐12:20 → 12:30赤岩山12:35 → 石田川ダムの駐車場14:00

武奈ヶ嶽で出会った樹木を紹介します。

樹木の地点です。


エゴノキ(地点A)。
林道沿いに一杯生えていた。

黒っぽく縦筋が入るエゴノキの樹皮、時に細かく裂けて剥がれる。

鋸歯が鈍く低いエゴノキの葉。

白い下向きに多数つくエゴノキの花。


タニウツギ(地点B)。

縦に浅く裂けるタニウツギの樹皮

葉脈は凹み、裏全体に白毛が密生し、白っぽく見えるタニウツギの葉。

ピンク色のタニウツギの花。


キリ。 
初めて見た。 中国原産で野生化した奴だからかなあ。

灰褐色で、多くの皮目があるキリの樹皮。

ハート型~3角形状のキリの葉。

円錐花序で多数付く、紫色のキリの花。


コアジサイ

山形のコアジサイの鋸歯

散房花序をだす。装飾花はなく、花はすべて両性花。
花弁は白色~淡青色で5個。


ユズリハ

ユズリハの樹皮。

ユズリハは、葉先が急に狭まり尖る。


ヤマウルシ

ヤマウルシの縦・筋の樹皮。

見事な奇数羽状複葉。


クリ

クリの若木の樹皮。

細長い葉で、クリ・クヌギ・アベマキ。
鋸歯の先まで緑色でクリ。クヌギ・アベマキは、鋸歯の先は緑色が抜けている。


イワカガミの群落(地点C)。


タニウツギの花。


ヤマボウシ

所々鱗状にはがれるのヤマボウシの樹皮。 若木は滑らか。

弧を描く側脈、縁が細かく波打つヤマボウシの葉。


ナナカマド

平滑で時に浅く縦・裂、灰色のナナカマドの樹皮。
やや横長の皮目。

よく尖る鋸歯の羽状複葉。 赤い葉軸。

枝先に複散房花序を出し、白く小さな花を多数咲かせる。


ブナ

ブナの灰色で平滑の樹皮。

葉の縁が波形のブナの葉。 葉の下よりで太い。
側脈が7~11対。 葉裏の毛が少ない。


風の影響で背の低いブナの群落(地点D)。

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