美術館「えき」KYOTOで、バルビゾンへの道 山寺 後藤美術館コレクション展を見た。
京都には、うまいラーメン店が多いので、昼にはラーメンを食べる。
今日は、京都拉麺小路の坂内食堂で、喜多方ラーメンを食べた。
太目のちぢれ麺に、独特の塩味スープがからんで、美味い。
豚骨スープということだが、普通とは違う。
喜多方ラーメンは初めて食べたが、まあまあおいしいと思う。
さて、展覧会だが、バロック期から19世紀後半におよぶ絵画、特にバルビゾン派の風景画が充実している展覧会だった。
地方美術館のコレクションでレベルが低いと思いきや、いい作品がちょくちょくあって、面白かった。
古い絵画は、駄作揃い、近代になってからが良い。
ラファエル前派のジョン・エヴァレット・ミレイの「クラリッサ」。
ミレイの精緻を極めた写実の絵とは、かけ離れた粗いタッチの絵。
とてもミレイとは思えない。
しかし、何か魅力がある。
背景の粗いタッチが、嵐をはらんでいる。
アンリ・ファンタン=ラトゥールの「犬と遊ぶ二人の少女」。
小品だけど、いい。 単なる可愛らしい作品ではない、魅力がある。
ジョルジュ・ド・ラ・トゥールは、知ってるけど、この画家は初めて。
コローの「水車小屋のある水辺」。
如何にもコローという、美しい小品。
ジャン=フランソワ・ミレーの「庭にて」が、凄く良かった。
パステルのデッサン風作品で、ミレーの自宅ののどかな風景。
ミレーの長女が、庭の木にもたれて座って編み物をしている。
向こうで、幼子が遊んでいる。
癒される風景。
色々な画家の、それぞれに魅力がある風景画が続く。
クールベの「波」。
どこか他でもクールベの波の絵を見た記憶がある。
これもいい。
空の青と、少し茜に染まった灰色の雲と、少し暗い海が、マッチしている。
この作品は、海を前にして描いたのではなく、亡命先で思いの海を描いた絵だそうだ。
豪華な絵はないが、見所のある絵がある、展覧会だった。