兵庫県立美術館で「ベルギー奇想の系譜展」を見てきた。
ベルギー・フランドル地方で発達してきた幻想絵画。ヒエロニムス・ボスが描く悪魔や怪物から、現代の象徴主義、シュルレアリスムへと続く500 年の「奇想」の系譜をたどる展覧会。
ヒエロニムス・ボスの絵はなかった。 工房や模倣者の絵はあったけど。
ピーテル・ブリューゲルの版画の原画?が多くあった。
さすがに、いいね。
★サードレール「フランドルの雪」
夕闇の迫る寂しさ。 孤独な風景。
廃墟の建物の不気味さ。
等間隔に並んだ木が不気味さを助長する。
これらの何かを暗示するような暗い絵が、とても印象に残った。
フェルナン・クノップフ、ジェームズ・アンソール、ポール・デルヴォーの絵も並んでいた。
ジェームズ・アンソールには、神経をいらだたせる力がある。
確かに、ベルギーの奇想の系譜と呼べる展覧会だった。
これが、ベルギー人の本質なのかな?