あべのハルカス美術館に「高野山の名宝」展を見に行った。
高野山は、山の正倉院と言われるだけあって、名宝が多い、らしい。
運慶作の「八大童子像」は、圧巻だった。
★まず、国宝の「諸尊仏龕」、唐時代の物のようだが、細かくかつ優れた細工に見惚れる。
お顔は、インド風である。 土台をインド人が支えている。
唐でもインド物のコピーから始まったのだろうか。
★「弘法大師・丹生高野両明神像」
繊細な顔の表現と太い力強い衣紋線が、対照的で面白い。
★さて、メインの運慶作の「八大童子像」
運慶にしては、ポーズに力強さや動きがない。 しかし、味がある。
右から、
・麒麟が少し前のめりに左足を上げた姿が軽やか。
・力強さと聡明さを感じさせる顔。
・下唇を噛む顔に強い意志を感じる。
・整然とした怒髪が美しい。
・何とも形容できないが、これがベストかも。
・何を念じているのだろうか。
・ハッとしてぐっと睨む顔が生き生きとしている。
・暗い顔で、怨念みたいな物を感じる。
★「八大童子像」が囲む「不動明王坐像」
少し不気味な迫力がある。
独特な火炎が、怪しい迫力を生み出している。
★快慶作の「孔雀明王坐像」
仏系の顔でない。 好かん。 これが快慶か?
全体としては、少し物足りなかったかな。