「鈴木春信」 ~癒しの春信~ *あべのハルカス美術館

   あべのハルカス美術館で ボストン美術館 浮世絵名品展「鈴木春信」 を見てきた。

鈴木春信(1725-1770)は、錦絵創始期の第一人者。 質・量ともに世界最高の春信コレクションを誇るボストン美術館の所蔵品から、選りすぐりの作品を展観しますとのこと。

 春信の作品の8割が海外にあるそうだ。 どうりで、あまり展覧会で春信を見なかった。
それに、以前、あべのハルカス美術館に「フィラデルフィア美術館浮世絵名品展」で見た春信の作品が素晴らしかった。
「春信のやさしい色合いの美しさ、市井の風俗を描くパイオニアだったこと、構図の素晴らしさに感じられる知性等、春信の凄さを感じることができた。」と言うのが、その時の感想。
だから、今回、楽しみにしてたんだが。

・絵暦交換会の流行と錦絵の誕生
・絵を読む楽しみ
・江戸の恋人たち
・日常を愛おしむ
・江戸の今を描く
と、章に分けて、春信の絵を順を追って、展示していた。

★春信「見立渡辺綱と茨木童子」

この優しい色合いのセンスは、春信だねえ。

★春信「五常「智」」

こういう何気ない日常を描いたパイオニアが春信。 そこが凄い。
引いては、それが印象派のパリの日常を描くことに繋がった。
この絵はとても好きな絵。

★「喧嘩する子供」
弟たちの喧嘩を止めようとしている姉の着物の柄の繊細さがいいなあ。

 初めて、春信の多くの絵を見たが、あまり感動しなかった。
「フィラデルフィア美術館浮世絵名品展」の時は、春信の革新性も感じられる展示構成で素晴らしかったのだが。
今回は、どれも似たような絵と感じられた。
展示構成は大事なんだなあ、と考えさせられた。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
「関連コンテンツとスポンサーリンク」

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする