昨年の11月の話になるけど、永青文庫に「春画展」を見に行ってきた。
今回、日本で初めて開催する『春画展』は、鈴木春信の清楚、月岡雪鼎の妖艶、鳥居清長の秀麗、喜多川歌麿の精緻、葛飾北斎の豊潤といった「春画の名品」133点(前後期)を5つの章に分けて展示します、とのこと。
永青文庫の入り口。
中は古風な木造建屋なので、普段の美術館と違い趣があった。
「肉筆の名品」のコーナー
★鳥文斎 栄之 「源氏物語春画巻」と「四季競艶図」
きれいな絵。
着物、布団、小道具等の周囲を含む描き込みが凄い。
「版画の傑作」のコーナー
★鈴木春信 「風流艶色真似ゑもん」
春信の普通の浮世絵と同じ美しさ。
★葛飾北斎『蛸と海女』
有名な版画。 奇想。
『喜能会之故真通』(きのえのこまつ)の中の木版画の一枚。
『喜能会之故真通』は趣向を凝らした作品群で、北斎の発想は凄く豊か。
他にも「豆判の世界」等、いろいろな春画が展示されていた。
明治期を思わせる小さな木造の美術館の中の小さな部屋の数々を巡りながら、春画を見るのは、趣があって良かった。
それにしても、平日にもかかわらず大勢の人々が見ていたのには、驚いた。
特に老若かかわらず女性が多かったのに。
興味津津の様子だった。