京都国立近代美術館で、「岸田劉生と森村・松方コレクション」を見てきた。
京都国立近代美術館は2021年3月、岸田劉生の作品42点を一括収蔵した。
その新収蔵を記念して開催する展覧会。
★岸田劉生 「風景」
若い頃描いた路地裏の何ということのない風景だけど、気に入った。
最後にもう一度ざっと見て、買うならこの絵のポストカードだなと思ったけど、こんな地味な絵をポストカードにしてないだろうなと思っていたら、ポストカードがあった。 これには驚いたね。 選者はよくこれを思い切って選んだと思うし、関係者をよく説得出来たなと思う。
★岸田劉生 「窓外風景」
窓から見える風景だけど、画面一杯に木の枝葉が広がっている。 セザンヌ風の絵だけど、これがいい。
★岸田劉生 「壺」
灰色の壺が灰色の背景に溶け込みそうで溶け込まない存在感。
★岸田劉生 「永遠の女性(聖母像)」
聖母像のデッサン。 ルネッサンス風で古典的味わいがある。
但し、顔が幅広なので太って見える。 麗子像も顔が幅広だしね。 幅広の顔が好みなのかも。
★岸田劉生 「芝川照吉肖像」
チョーク。 生き生きとした覇気が感じられる好ましい絵。
芝川コレクションで
★青木繫 「女の顔」
これは、とてもいい絵。
★坂本繁二郎 「母子」
坂本繁二郎と言えば、朦朧とした馬の絵ばかり描いていて、好きじゃないけど、こんな迫真力のあるコンテを描くのかと驚いた。 コンテなので、優しい母子という感じじゃなくて、むしろ力強い絵の感じなんだなあ。 こんな絵も描くのかと驚いた。 こっちの方が好きだな。