奈良国立博物館で、「よみがえる正倉院宝物」-再現模造にみる天平の技-を見てきた。
これまでに製作された数百点におよぶ正倉院宝物の再現模造作品の中から、選りすぐりの逸品を一堂に公開する展覧会。
とても美しい螺鈿だった。 こげ茶色の色合いの美しさ。
本展の目玉。
表面は、ラクダに胡人が乗って楽器を奏でているシルクロードの異国情緒を感じさせてくれる螺鈿。
渋い色合いなんだが、
裏面は、一転、銀色と赤色が目立つ螺鈿で派手な色合いで、昔の面影がしない。 このコントラスト。
・「蘇芳地金銀絵箱」
これの下絵が良かった。 踊る童女や楽女のかわいらしい美しさ。 植物の文様も美しい。
取り分け美しい螺鈿。 黒漆に浮き出る銀色の花文様。
見る角度によって、螺鈿の反射光の色合いが変わるのがまた美しい。
内張りの布の色合いが好対照で、なかなか。
螺鈿細工の美しい品々が目立つ展覧会だった。