京都文化博物館で「いつだって猫展」を見てきた。
江戸時代後期には現代さながらの「猫ブーム」がたびたび到来し、歌舞伎や浮世絵を彩ってきた、その人々を熱狂させた古き良き「猫ブーム」を浮世絵で紹介する展覧会。
鼠と猫、美人と猫、化け猫等テーマごとに浮世絵が展示されていた。
中でも、圧倒的に歌川国芳の浮世絵が多かった。
国芳は無類の猫好きとしても知られ、常に数匹、時に十数匹の猫を飼い、懐に猫を抱いて作画していたと伝えられるので、郁子なるかな。
★歌川国芳 「其の侭地口猫飼好五十三匹(上)」
猫の様々なポーズを描いた絵。 面白い。 北斎漫画を連想してしまう。
★歌川国芳 「猫の百面相」
これが一番面白かった。
人気歌舞伎俳優達を猫の顔にして、描いたもの。
勿論本人の顔を知らないが、めちゃくちゃ似ていると思わせる絵。
センスと諧謔に溢れている。
さすが、国芳。