5月の話だけど、奈良国立博物館で「快慶 日本人を魅了した仏のかたち」を見てきた。
鎌倉彫刻様式にとどまらず日本を代表する彫刻家として運慶と並び称されてきた快慶。その偉大な足跡をたどる展覧会。
★深沙大将立像 金剛峯寺
しゃれこうべの首飾りを巻き、臍には能面のような顔が浮かび上がり、象の膝当てをしている。
快慶の奇想が現れた作品。 仏から離れて自由に創造したこれらの木像は、いいなあ。
快慶の彫刻は、優美な作品が多い。 深沙大将立像を除いて。
運慶のような迫力、運慶のような人間の深みを表現するところまでには、達していないように思った。
運慶には敵わない。