京都府の北にある小野村割岳931mに登った(2018/05/25)。
真野ICから477号線で西へ、367号線で北へ、110号線・38号線で西へ、佐々里峠の駐車スペースに車を停めた。 ICから65分ぐらい。
110号線が細い部分が多く、少しストレスを感じた。
帰りは、38号線で鞍馬を通って、京都市内へ、京都南ICまで行った。 ICまで1時間40分ぐらい。
鞍馬の手前へでカーブが多いのに少し閉口、時間的には、あまり変わらなかった。
コースは、佐々里峠から稜線を東へ、雷杉を取って、小野村割岳頂上へ、ピストンで登山口に戻った。
佐々里峠。 ここに車を停めた。
小屋の左が登山口。
山裾を登って行く。
灰野分岐に出会う。 ここを右へ。
この分岐も右へ。
ここから、ほぼ尾根歩き。
新緑が素晴らしい。
色々な種類の樹木が生えいていて、しかも大きい木が多い。
樹木好きにとっては、歩いていて、とても楽しい尾根歩きだ。
832mのピーク。
大きな杉に出会った。
森のような稜線なので、展望はないが、時々視界が開ける。 これは北側の展望。
これが、雷杉。
雷が落ちて、空洞が出来ているけど、逞しく生きている。
雷杉の所は、広場みたいになっている。 もう一本大きな杉が生えている。
尾根を歩いていく。
またもや、大杉に出会う。
色々な樹木が絡まりついている。
同じような稜線が続くけど、植生が豊かで飽きない。
まだまだ、大きな杉。
鞍部に下る。
広野原分岐。 まっすぐなら、広野原。 ここは左へ。
この辺りは、日当たりがとても良くて、植生がとても豊か。 バイケイソウとかも生えていた。
登り返していく。
911mの小ピークに大杉が生えている。
広々とした新緑の稜線が続く。
緩やかに登って行く。
小野村割岳頂上に到着。
樹木が多いので、展望はあまりない。
ここで昼食。
南側の展望。
垣間見える北側の展望。
あとは、ピストンで戻った。
雷杉で休んだ後、北側の稜線に間違えて入ってしまった。
ここで、別の道があると思っていなかったのが、一番の原因。
同じような景色が続いていたので、気付きにくかった。
しかし、下りが続くので何かおかしいと気付き、方角も北を指しているし、その内西に変わるかと思ったが、変わりそうにないし、不安になって、雷杉まで上り返した。
そしたら、西側に道があるのに気付いた。
あるんだよね~。 単純な思い込みが。 何かおかしいと思ったら、しんどくて面倒でも戻ることが大事。 肝に銘じておかないと。
杉の大木が多く、樹木の植生がとても豊かな稜線歩きだった。
高低差が少ないし、歩きやすい道なので、とても気持ちがいい。
今回の登山道では見かけなかったが、この辺りには、縄文杉並みの杉の老大木が10本くらいあるそうだ。
そういうことを納得するくらい雰囲気のある場所だった。
雷杉から北に伸びる尾根に杉の大木が多いらしいから、今度はそっちに行きたいなあ。
(コースタイム)
駐車スペース10:30 → 灰野分岐10:50 → 11:35雷杉11:45 → 12:40 P911 12:45 → 13:10小野村割岳頂上13:40 → P911 14:05 → 14:50雷杉5:10 → 灰野分岐15:50 → 駐車スペース16:10
今回は、樹木が豊かで、新緑がとてもキレイだったので、多くの写真を撮った。
アオハダ(地点A)。
灰白色で皮目が多いアオハダの樹皮。
束生して、葉裏の葉脈が浮き出て目立つアオハダの葉。
短枝の先きに束生する緑白色のアオハダの花。花は直径約4mm。花弁と萼片は4〜5個。雄しべも4〜5個。
ハウチワカエデ(地点B)。
ハウチワカエデの樹皮。
9~11裂で、オオモミジ・コハウチワカエデ・ハウチワカエデ。
重鋸歯が大ぶりで鋭いので、ハウチワカエデ。
葉裏の基部に白い綿毛。
葉柄が短くて毛が多い。
ミズナラ。
ミズナラの縦・裂の樹皮。
先太りの葉で、コナラ・ミズナラ・カシワ。
葉柄がごく短いので、ミズナラ・カシワ。
鋸歯が尖っているので、ミズナラ。
ネジキ。
ねじれて縦裂するネジキの樹皮。
卵形で縁がやや波打つのネジキ葉。
主脈基部に白毛が密生する。
コハウチワカエデ。
灰青褐色で滑らかだが、立てに筋が入る、コハウチワカエデの樹皮。
9分裂のコハウチワカエデの葉。
葉柄の長さが葉身の2/3。
ツルアジサイ。
円形の小さな鋸歯の多いツルアジサイの葉。
ツルアジサイの白くて4つの萼片の装飾花。
ホオノキ(地点C)。
白っぽく裂けないホオノキの樹皮。
大型の掌状複葉でトチノキ・コシアブラ、または似たホオノキ。
小葉柄に似た枝があるので、ホオノキまたはコシアブラ。
全縁で、葉が5枚でないので、ホオノキ。
別のホオノキの木だけど、斜面に生えていたホオノキに大輪の白いホオノキの花が咲いていた。
初めて見たけど、迫力があった。
クリ(地点D)。
縦により長く裂け、平滑面が広く残るクリの樹皮。
鋸歯の先まで緑色でクリ。クヌギ・アベマキは、鋸歯の先は緑色が抜けている。
地面にイガグリが落ちていたので。
タニウツギ。
縦に浅く裂けるタニウツギの樹皮。
葉脈は凹み、裏全体に白毛が密生し、白っぽく見えるタニウツギの葉。
ピンク色のタニウツギの花。
ヤマボウシ。
所々鱗状にはがれるのヤマボウシの樹皮。 若木は滑らか。
弧を描く側脈、縁が細かく波打つヤマボウシの葉。
大きな白い総苞片の中央に頭状花序をつけるヤマボウシの花。
水平の目線から見たヤマボウシの花が面白かった。
同じく、ヤマボウシの花。
カマツカ。
灰色で縦筋の入るカマツカの樹皮。
細かく鋭い鋸歯のカマツカの葉。
複散房花序で、白い小さな花で、円形のお碗状で5枚の花弁のカマツカの花。
ナナカマド(地点E)。 寄生しているナナカマド。
平滑で時に浅く縦・裂、灰色のナナカマドの樹皮。
よく尖る鋸歯の羽状複葉。
赤い実でナナカマド
赤い葉軸。
オオカメノキ。
オオカメノキの樹皮。
円形の葉で、基部が湾入するオオカメノキの葉。
葉裏の脈上に星状毛。
イヌシデ。 但し、違うかも。
灰褐色で平滑、太い縦スジの樹皮。
側脈が12~16対なので、アカシデでなくイヌシデ。
ウリハダカエデ。
樹皮は、若木は緑と黒の縞模様、成木は灰褐色で縦に浅く裂けている。
3~5浅裂で、ウリハダカエデ・ホソカエデ・テツカエデ。
葉柄に溝で、ウリハダカエデ・ホソカエデ。
脈上に赤褐色の毛、脈腋に毛が固まるでウリハダカエデ、無毛ならホソエカエデ。
葉柄が緑なので、ウリハダカエデ。 赤みを帯びていたらホソカエデ。
ウリハダカエデの翼果。