今までは、ヤマケイの「関西周辺の山250」というガイド本の山に、面白そうな山から順番に登っていた。
250という数字はデカいから、まだまだと思っていたけど、奈良の山奥と南紀と中国・四国地方を除いて、ほとんど登ってしまった。
200座くらい。
我ながら、凄い数で驚く。
これから、どの山に登ったらいいんだろう。
自分は、あまり同じ山に登るのが好きでない。
昔、大山に登ったことがある。
紅葉を楽しめそうだと、文殊越え、鳥越峠から振子沢を歩くマイナーなルートを選んだ。
振子沢は両側を崖に挟まれ、左に徐々に曲がっているので、前が見えない。
前が見えないので、どこに行くのか不安になってくる。
そして両側が高い崖なので、圧迫感もある。
そこが神秘的で面白かった。
秘密の場所に通じる回廊を歩いているような気分になった。
そこに凄く感動したので、翌年もう一回同じルートを歩いた。
しかし、それほど感動しなかったのだ。
その時、自分が山歩きの何に惹かれているのか、わかった。
勿論、山頂踏破の達成感、頂上からの景色などが好きなのだが、まだ見ぬ道を歩いたり、まだ見ぬ風景を見ること、そして、これからどんな道や風景が現れるんだろうというワクワク感や道に迷うかもしれないというスリルを楽しんでいるのだなと気付いた。
だから、魅力が落ちるとしても、新しい山に登りたい。
ということで、ガイド本を探していたら、ヤマケイが「分県登山ガイド」という本を出している。
各都道府県で50くらいの山が記載されている。
勿論、「関西周辺の山250」と被っているのだが、重複していない山が20~30くらいある。
兵庫、京都、滋賀、大阪、奈良の5都道府県で100~150くらい未踏の山がありそうだ。
これで、当分もつな。
面白味は減るだろうけど。