今月は暑くて山に登る気になれないので、昔登った未記載の山登りについて書いていこうと思う。
今回は、羅臼岳について(2003/08/13)。
実は、羅臼岳が初めて登った山なのである。
遠足や修学旅行、昔大勢で登った山は除いて、であるが。
道東をぐるっと旅行したとき、旅行本に載っていたので、軽い気持ちで登った。
普通の靴と普通の服装で。 思えば、無茶をしたもんだ。
当時の写真を見たのだが、全然いいのがない。
思い出しながら、書いていこうと思う。
登山前日、知床横断道路から見た羅臼岳。
これも登山前日、羅臼湖・二の沼から見た羅臼岳。
朝早く、木下小屋から登っていく。
シラカバの樹林。
水飲み場、弥三吉水。 木陰にあって、助かったなあ~。
この時、どれくらい水を用意していたのか、思い出せない。
ただ、渇きに苦しんだ記憶はない。
大沢の雪渓。
これを普通の靴で登ったんだなあ~。
幸い踏み跡がくっきりとあったから、その凹みに足を合わせながら、登ったのは、はっきりと憶えている。
へとへとになって、羅臼平に到着した。
日頃の運動不足がたたっていた。 こんなにしんどいものとは。
ガスで視界が全然効かない。 頂上も見えない。
石に座りながら、必死で頂上まで登るべきか、下山すべきか、悩んだ。
折角ここまで来たんだから、頂上まで行きたい気持ちも強かったが、結局下山することにした。
このガスでは、頂上の展望は期待できない。 頂上に行くと、残りの体力では、日の落ちる前に下山できなき可能性が高い、と判断した。
冷静な判断力があって良かったよ。
来た道を下る。
しっとりと、鮮やかだった緑。
こういう雰囲気も多かった。
振り返り見る羅臼岳。 ガスの晴れ間。
くねるシラカバ。
オホーツク展望台から見たオホーツク海。
オホーツク展望台から見たオホーツク海。
国後島が見えているのかなあ~。
さて、この辺りからの下山が大変だった。
樹林の中の、九十九折の急勾配。
そして、この数日前、台風が道東を襲っていた。
二日前の釧路湿原は、水浸しであった。
そのせいで、とても滑りやすい。
膝が凄く痛くなった。
ストックもないので、木があれば捕まりながら、ゆっくりゆっくり足をつっぱりながら、降りていった。
いつ着くか見当もつかないし、段々暗くなってくる。
このまま、ここで夜を過ごすことになるんじゃないか、という恐怖に襲われていた。
ただ、運動不足とは言え、昔スポーツをやっていたので、苦しい時の根性はある。
なんとか、木下小屋に到着。
ものの10分で、真っ暗になった。
次の日は、猛烈な筋肉痛に襲われて、段差を降りるのに一苦労だし、足を引きずりながら、観光をした。
ただ不思議なもので、こんなにしんどくて不安に襲われた経験をしたのだが、それが返って、怠惰な生活でくすぶっていた、自分の中の野生を呼び覚まし、山登りにハマることになった。
自分にとって、羅臼岳は、そういう記念すべき山である。
ただ、頂上まで登っていないので、また登るつもり。
これは、羅臼国後展望塔から見た羅臼港。
国後島は、ガスの中。
羅臼岳の登山で出会った花を紹介します。
初めての登山だったけど、花の写真は結構撮っていたみたいだ。
イワギキョウ
エゾキンバイソウ
エゾツツジ
コガネギク
コバノイチャクソウ
タカネナナカマド
チシマアザミ