年金の受け取りを70歳まで遅らせる代わりに、支給額を増やせる制度について、今後、政府で選択肢の上限を「75歳」に引き上げることを軸に検討されているそうだ。
年金受給開始年齢の引き上げではないので、別にどうでもいい話なのだが、将来の受給開始年齢の引き上げの布石だろうな。
年金受給開始年齢の変更は、
繰り上げをすると、毎月の年金額は〈繰り上げた月数×0.5%〉減額される。60歳からもらうなら〈60か月×0.5%〉で年金額は3割減ってしまう。
逆に繰り下げをすると、〈繰り下げた月数×0.7%〉増額される。70歳からなら〈60か月×0.7%〉で4割増えることになる。
繰り上げで60歳から受給なら「76歳8か月」よりも長生きすると、普通に65歳から受け取るよりもトータルの受給額で損することになり、繰り下げで70歳から受給なら「81歳10か月」よりも長生きするとトータルの受給額で得することになる。
なるほど。
2016年の日本人の平均寿命は女性87.14歳、男性80.98歳。
男の場合、平均的にとんとん。 丁度いい所に設定してるんだな。
自分は、イメージ的に「81歳10か月」以上まで生きそうだから、受給年齢を繰り下げた方がお得なんだろうが、心理的に嫌だね。 年金制度がどうなっていくか不安な所があるし、貰える物は、確実に貰っておきたいという心境だからね。 まだまだ先の話ではあるが。
ちなみに、世界各国の年金の受給開始年齢はというと、
日本:65歳、米国:67歳、ドイツ:65歳、英国:男子65歳,女子60歳、スウェーデン:61歳以降本人が選択(保証年金は65歳から)、スイス:男65歳,女64歳
どこも似たようなもんだな。
皆、他国を見ながら、合わせてるんだろう。
日本は高齢化先進国だから、他国から真似される立場だろうな。