5月の話で展覧会はもうとっくに終わっているけど、書き損ねていたので。
国立国際美術館で「森村泰昌・自画像の美術史」を見てきた。
絵画の登場人物や映画女優に扮するセルフ・ポートレイト写真で知られる森村は、一貫して「自画像的作品」をテーマに作品を制作しています。本展は、これまで取り組んできた自画像の美術史の集大成ともいえる渾身の作品が並ぶ第1部と、森村の表現の新たな可能性を示す長編映像作品の2部構成で、円熟期の作家の魅力に迫ります。とのこと。
この人の作品は、絵だとばかり思っていた。 写真だったとは。
有名な画家の自画像に自分の顔を描きこんで、しょうもないことしてるな、なぜこんな絵が評価されているだろう、馬鹿らしいと思っていた。
しかし、生で実際の作品を見ずに、毛嫌いするのも、主義に反するので一度見てみようかと。
それと、ビーバップ・ハイヒールという番組の「知識ゼロでも楽しめる 森村流 美術鑑賞術」の回を見て、森村泰昌が出てたんだけど、素直な物言いに好感が持てたというのもあった。
写真撮影okだったので、写真で紹介。
「私」の美術史のコーナー。
《自画像の美術史(デューラーの手は、もうひとつの顔である)》
《自画像の美術史(レオナルドの顔が語ること)》
《自画像の美術史(レンブラントの遺言)》
ゴッホ
《自画像の美術史(カラヴァッジョ/マタイとは何者か)》
ゴッホ
これらの写真を見て驚いたのは、インパクトがあるということだ。
おおっと引き込まれる力がある。
それは、多分、原画の力によるとは思うけど。
けど、誰もやったことのない新しくてインパクトのあることをしたというのは事実だ。
それは評価すべきなんだろう。
自分の気になる絵ばかり選ばれてるなあ。
なんかピンぼけの写真が多くて申し訳ない。