昨年の11月の話だけど、京都市美術館で フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち-世界劇場の女性-を見てきた。
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17 世紀はオランダ黄金時代。
本展覧会では、約60 点の作品を通して、オランダ黄金時代と当時活躍した画家たちを紹介します。フェルメール、レンブラントと並び、フランス・ハルス、ピーテル・デ・ホーホなど、黄金時代を彩った様々な画家たちの作品によって、当時の文化と人々の生活が私たちの目の前によみがえります、とのこと。
★ヤーコブ・エッセレンス「フェヒト川沿いに集う人々」
川べりの大きな木が目立つ。 灰緑の美しさ。
風景画、イタリア的風景画、建築画、海洋画、静物画、肖像画と続くが、イマイチ。
オランダは、描く対象ごとに専門画家がいたようだ。
そういう画家の絵は職人みたいになっていて、良くない。
★ピーテル・デ・ホーホ 「女性と召使のいる中庭」
何の変哲もない中庭の風景。
しかし、この人の絵には、いつも魅かれるものがある。
レンブラントとレンブラント派のコーナーでやっと盛り上がってくる。
★レンブラント 「ベローナ」
わりと有名な画なのだが、なんだかなあ。
光を反射する鎧と盾。 見事な腕前なんだが、
なんだ、この太っちょの女性は?という絵なのだある。
★カレル・ファブリティウス 『毛皮の帽子と胴よろいの若者(自画像)』
レンブラントのもっとも才能ある弟子のひとりだったらしいが若死にした。
気骨の感じられる顔の絵。
レンブラント派の中では、一番だった。
ちょっと物足りない展覧会だったかな。
ただ有名画家の絵を集めるのではなく、テーマ性を持った展覧会が増えているような気がする。
そういう意味では面白いかもしれないが、自分はいい絵をできるだけ多く見たいからなあ。