すでに、終わっている展覧会で何ですが、書き忘れていたので。
兵庫県立美術館で特別展「東京・ソウル・台北・長春-官展にみる近代美術」を見た。
本展は、20世紀前半の東アジアの近代美術を、官設の公募美術展(官展)という切り口からの展覧会。
日本、韓国、台湾、中国東北部(旧「満洲」)という4地域をカバーしている。
川崎小虎の「荒涼」
ロバに少女がもたれかかっている。
背景は、荒涼とした丘。
屏風なのだが、油絵のような妙な力強さがある。
藤島武二の「台湾聖廟」
紅の壁と少しの空。
実験的。
藤島武二の絵は、好きだなあ。
この時代では、群を抜いてうまいと思う。
キム・ギチャン(金基昶)《或日》
洗練された日本画。 それのみ。
チョン・ウソン(張遇聖) 画室
無骨で強さがある。
チョン・ヒョヌン 少女像
力強いいい絵。
この画家は、北へ行ってしまったらしい。
リュウ・ロンフォン 望郷
大人しい色彩の絵の多い中で、強烈な色が目立った。
こういう時代の絵が物珍しかったが、それだけ。