すでに、終わっている展覧会で何ですが、書き忘れていたので。
ミラノ、 ボルディ・ペッツォ-リ美術館をあべのハルカス美術館で見た。
ミラノの中心地にあるポルディ・ペッツォーリ美術館は、ミラノの貴族のコレクションからなっている。
本展は、ルネッサンスから18世紀までの、武具、工芸、蔵書など約80点が、展示されていた。
ハルカス美術館の開館間もないということで、力を入れているんだろうが、デパートらしく、見れる作品が少なかった。
一番の見所は、このピエロ・デル・ポッライウォーロの《貴婦人の肖像》。
さすがに気品がある。
ちょっと、姿が左に寄っているようで、少し気になるのだが。
このマンテーニャの「男性の肖像」も、小品だが、逸品。
ハンス・メムリンク周辺の画家による「聖母子」、瞼の大きい、独特の伏目の聖母が、印象的だ。 昔見た、皿の上に目玉を載せた女性像を思い出させた。
ザノービ・ストロッツィの「謙譲の聖母と二人の奏楽の天使」、なんのことはない絵だが、足元の台だけが、いかにも現代的なぼかした色合いで塗られているのだ。
これが本当に15世紀の作品なのだろうか? 多いに疑問。下だけ、後世に手を加えられたのでは?