NHKスペシャル“パンデミック”との闘いを見た。 対策チームリーダーの緊迫感は伝わったが、わかりにくい内容だったな。

3/22に放映された「NHKスペシャル」 “パンデミック”との闘い~感染拡大は封じ込められるか~ を見た。

 感染拡大を食い止めようと、分析や対策にあたる国の専門家チームのリーダー、東北大学の押谷教授の行動を追い、彼の説明を中心に番組が構成されていた。
押谷教授の「今の日本はギリギリ感染爆発を防いでいるが、いつ爆発してもおかしくない、しかし防ぐことは出来る可能性がある」というコメント通りの、彼の緊迫感がとても伝わってくる映像だった。

クラスター(感染者集団)を見つけて、監視下に置くことが、感染拡大を抑えるのに重要と頻りに言うのだが、それがなぜなのかがわからない。 
クラスターとは、何なのか?そこがわからないのだ。
ネットでこれを見つけて、はっきり理解した。

要点を書くと、
・ウィルス感染者には、周囲に感染させる人と感染させない人がいる。
・周囲に感染させる人は、少ない。
・周囲に感染させる人(感染源)の周囲には、感染集団(クラスター)が発生する。

ということは、感染集団(クラスター)の中に感染源がいるので、クラスターを見つければ、感染源を見つけることが出来る。
その感染源を隔離すれば、それ以上の感染拡大を防ぐことが出来るということ。

番組の中で、最初にこのことをはっきり説明するべきだった。
それがなかったから、最後まで理屈がわからなかった。
クラスターの基礎知識のない多くの人がそうだったと思う。
リーダーの緊迫感だけ伝わってきて、こんな偉い人が言っているんだから、正しいんだろう、感染を抑えられているし、と皆思ったと思う。
番組ディレクターがアホなのか、わざとわかりにくくしたか、どちらかだろう。

あと、有益だったのは、「マイクロ飛沫感染」だ。
感染には、「接触感染」と「飛沫(せき・くしゃみ)感染」があるが、それ以外に「マイクロ飛沫感染」が考えられると。
感染者が、せき・くしゃみをしたり、大声をだしていると、口の中から、非常に微小な飛沫が飛び出し、空気中を長時間漂う。 その中にウィルスが含まれていて、それを吸うと、感染するというルートだ。
これは、納得がいったな。 大阪でライブハウスで集団感染があった。
観客が大声を出し、密室であることから、感染源が吐き出す「マイクロ飛沫」が空気中を漂い、その「マイクロ飛沫」を多数の観客が吸ってしまったんだろう。

対策としては、窓を開けて、空気の流れを作れば、空気中を漂う「マイクロ飛沫」は、軽いので外に流されていくというものだ。
これは、有益な知識。 皆が共有しないとダメだね。
これから暑くなってくると、部屋を閉め切って、クーラーを付けることになる。
それをしたらダメだね。 空気の流れを作らないと。

日本人は、皆見ないとダメな番組だね。

NHKはすぐ再放送すべき。
上の説明図を番組の最初の方に挿入して。

再放送は、2020年3月24日(火) 午後11:50~午前0:55(65分)

そうそう、PCR法による検査を日本はもっとすべきという話があるが、その必要はないということだね。
感染を拡散しない人は、どうでもいい。 陽性でも陰性でもどちらでもいい。
感染を拡散する人だけを、見つける必要がある。
クラスターを見つけて、彼らを検査すれば、十分ということ。
めったやたらと検査して、医療資源を使い果たすデメリットの方が大きいということ。

他国が検査に走る中で、冷静にクラスター探索に集中した押谷教授中心の対策チームは素晴らしいな。
日本人は、押谷教授に感謝しないとな。
今、第二波が来ている所だから、まだまだ安心出来ない。

そんな中、
埼玉県が複数回自粛を促したが、格闘技イベント「K-1 WORLD GP」が3月22日、さいたま市のさいたまスーパーアリーナで開かれた。主催者側の発表で6500人が入場したという。
プロデューサーは、中村拓己。
許せんな。 こいつは。

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