マクロン大統領が「(ガソリンを買うお金がなければ)、電気自動車を買えばいい」とのたまう。

 12/1にフランス全土で燃料増税に反対するジレ・ジョーヌ(黄色蛍光色のベスト)の抗議デモが発生、11万人がデモに参加した。
マクロンがG20から戻って来て、沈静化させると思っていたら、
またもや、パリなどフランス各地で8日、マクロン政権に抗議する大規模なデモが実施され、警官隊と衝突した。
デモは先月からもう4週末連続で繰り返されてきているようだ。
デモ隊の一部は車両やタイヤに放火するなど暴徒化し、警官隊がゴム弾や放水銃、催涙ガスで鎮圧を図った。
8日のデモにはパリ市内だけで約1万人、全国で計12万5000人ほどが参加。各地の衝突で警官17人を含む計135人が負傷した。1385人が取り調べを受け、974人が拘束されている。

 これは、沈静化どころか、酷くなっているな。
1000人近くが拘束されたとなると、大事だ。
火に油を注いだようなものだ。
拘束された人々の家族や関係者も騒ぎだすだろう。

 そして、これはヤバイんじゃないかと思ったのは、
マクロン大統領が「(軽油やガソリンを買うお金がなければ)電気自動車を買えばいい」と発言したというのだ。
市民革命でギロチンにかけられた王妃マリー・アントワネットの「パンがなければお菓子を食べればいい」という言葉に比せられているというのだから。
これは、大失言だろう。 炎上するよ、普通。
マクロン大統領は、政界入りする前、ロスチャイルド銀行の副社長格を務めていて、典型的な「グローバリスト」と評されているそうだ。
こんな金融で金儲けしてきた奴のことなんて、市民は聞く耳持たんだろう。

 これは、辞任に追い込まれるな。
1968年の五月革命のように。 
もっとも、当時のド・ゴール大統領は、一旦は国民投票を提案して危機を一時回避、その後議会を解散、そして議会選挙でも圧勝して危機を乗り越えたというから、さすが歴史に名を残す強者政治家だ。
しかし、その後金価格が高騰して24時間のゼネストが巻き起り、辞任する羽目になったそうだ。

 さて、マクロンは、ド・ゴールのように危機を乗り越えられるかな。
とても、そんな風には思えないなあ。

 マクロン辞任ともなれば、メルケルも次は出ないと言っているし、EUも解体ということはないだろうけど、衰退していくかもね。
メルケル首相が、この前のG20の各国首脳写真に写っていなかった。
何でだろうと思ったけど、アルゼンチンに向かう公用機にトラブルが発生して、離陸後ケルンに着陸したということがあったようだ。
今後のEUの行く末を暗示するかのような、何か凄く象徴的なことが起こっていたんだな。

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