日本企業の労働生産性が増えている。 だがG7で最低。

 日本企業は儲けているのに、給料は上がっていないのはなあ。


日本企業が産んだ付加価値、人件費、労働分配率の推移。
労働分配率=(付加価値)÷(人件費)

日本企業が産んだ付加価値は、順調に増加しているけど、人件費はあまり増えていない。
従って、労働分配率=(付加価値)÷(人件費)は、どんどん下がっている。
日本企業が如何に儲けたお金を給料として支払っていないかだね。
バブル崩壊やリーマンショックを経験して、会社が倒産する怖さで労働組合が賃上げ要求しなくなったのが効いていると思うよ。 政府がなんか仕組みを考えないと。


労働生産性の推移。
労働生産性=(付加価値)÷(従業員数)

労働生産性も順調に増えていて、750万円近くになっている。
会社が儲けを全て給料で支払うことにすれば、一人平均750万円になるのか。
これなら、文句が出ないだろうなあ。 まあ、実際の給料は、750万円*66%になってしまうんだが。
日本はサービス業がGDPの7割を占めている。 それが平均を下げている。 製造業は頑張っているんだが。

この労働生産性を世界と比較すると、

労働生産性の国際比較。 (日本生産性本部のデータ)

日本は、G7では最低で、OECDの平均ぐらい。
GDP世界3位でなぜこうなるかは、疑問だな。
何かからくりがあるような気がする。
と調べて見たら、アイルランドは、極めて低い法人税率でグーグルやアップルといった国外の大企業を誘致し、その売上がアイルランドで計上されているからだし、
2位のルクセンブルクも、海外企業の誘致に成功していることなどに加え、小国で隣国から国境を越えて働きに来る労働者が非常に多くて、他国からの労働者は分母となる就労者にカウントされないため、それが労働生産性を押し上げているとのこと。 
ノルウェーは北海油田で儲けているとかあるし。
本当の意味での労働生産性比較ではないな。 参考にはなるけど。

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