クイーンのフレディ・マーキュリーの伝記的映画「ボヘミアン・ラプソディ」を見てきた。

 今年1回も映画を見に行っていないので、何か面白そうな映画がないかなあと探していたら、「ボヘミアン・ラプソディ」が面白そうだと。 ロックバンド・クイーンのフレディ・マーキュリーの伝記的映画だ。
同作は16日までに累計興行収入53億6,288万円を記録し、『グレイテスト・ショーマン』を抜いて、2018年公開洋画興収ランキング第2位に。最終興収80億円を超えた第1位の『ジュラシック・ワールド/炎の王国』も射程圏内になってきたそうだ。

Queenは、1973年にデビュー、1991年にリードボーカルのフレディ・マーキュリーが死去している。
自分の青春時代に重なっているが、ロックやポップ音楽にあまり興味がなかったので、名前は聞いていたが、音楽は知らなかった。
2005年にNHK-BS2にてドキュメンタリー『ロック誕生50年』という番組が放映され、偶然見た。
あまたのロックバンドが紹介されていたけど、ビートルズ以外では、Queenに衝撃を受けた。
ボーカルのフレディ・マーキュリーの背筋を伸ばした奇抜なパフォーマンスと印象的な音楽、それが強く記憶に残っていたので、この映画を見てみようかと。

 フレディ・マーキュリーは、パキとからかわれ(パキスタン人のこと)、それにコンプレックスも抱いていたようだが、気に入っていたバンドのボーカリストが抜けた代わりに、ボーカルとして入ったところから、運命が開ける。
その後、ロックアーティストとしてスターの階段を駆け上って行くも、結婚を約束した女性がいながらも、バイセクシャルに目覚めて、どん底に陥り、エイズにもかかる。 最後、1985年に行われた20世紀最大のチャリティーコンサート「ライヴエイド」で伝説的パフォーマンスを繰り広げる。
一人の人間のドラマとして見れば、さほど凄い映画ではないけど、そこにクイーンの音楽が載ってくると、俄然聞き入って来る。
そんな映画。

ボヘミアン・ラプソディの歌詞が流れる。
「ママ たった今、人を殺してきた
あいつの頭に銃口を突きつけて
引き金を引いたらやつは死んだよ
ママ 人生は始まったばかりなのに
僕はもう駄目にしてしまった
ママ ああ ママ
ママを泣かせるつもりじゃなかったんだけど
明日の今頃になって 僕が戻らなくても
今のままで生きていって、まるで何事も無かったかのように」

ママ~という出だしがとても印象的な曲だが、こんな歌詞だったんだな。
空想で書いた歌詞とも思えるけど、映画を見ていて、魂の叫びに聞こえた。
他にも尖った歌詞が多かった。
これが、黎明期のロックだな。 尾崎豊の曲も魂の叫びに聞こえたなあ。

ところで、フレディ・マーキュリーの両親は、パキスタン人ではなくインド人だ。
ただのインド人ではなくて、パールシーと呼ばれるペルシャ系インド人。
サーサーン朝ペルシャの滅亡を機にイランのゾロアスター(拝火教)教徒の中からインドのグジャラート地方に退避した集団の末裔。 拝火教って、まだあるんだと知って驚いたよ。
数としては少ないが非常に裕福な層に属する人や政治的な影響力をもった人々の割合が多い。 インドの二大財閥のひとつであるタタは、パールシーの財閥である。
鉄鋼王のタタもパールシー。 指揮者のズービン・メータもパールシーだそうだ。
なんか、興味深い。

 もう、上映期間が終わりそうだけど、ロックの好きな人にはオススメの映画かな。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
「関連コンテンツとスポンサーリンク」

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする