ワールドシリーズ ドジャース vs ブルージェイズ の第2戦。
1回表、ドジャースが2死から2塁打、スミスのタイムリーヒットで1点を先制。
その裏、連打で無死1,3塁のピンチを迎える。 1点やむなしと思った場面で、山本由伸はゲレロJrをカーブで見逃し三振に打ち取った。 カーブはゲレロの頭に全くなかったようだ。

3回裏には、1死1塁でゲレロがヒット。 難しいインコースの球だったけど、見事なバッティングだった。 そして、1死1,3塁で、カークに犠牲フライを打たれた。 さすがに、カークは打ったね。 カークは、スネルを引きずり下ろす要因になったし、今シリーズのポイントになる打者だと思う。
6回裏、カークは珍しく一球目を大振りの空振り。 ホームランを狙ったと思った。 最後もカーブorスライダーを全くタイミングが合わず大振りの三振だった。 あ、これでカークは調子を崩しそうだなと思った。 田口も解説で言ってたけど、自分も聞く前にそう思った。 そしたら、次の打席で大振りせず、いい当たりのセンターライナーを打った。 調子を崩さなかったな、さすがだなと思った。 田口も試合後に言ってたけど。
しかし、4回から圧巻の投球になった。 20人連続アウトで全く攻め手を与えず、完投してしまった。 三振は多くなくて、ゴロの山を築いた。 相手バッターのコンタクト率が高いので、打たせて取るピッチングにしたんだろうな。 さすがとしか言いようがない。 頭脳的ピッチングの極みだな。 主力のストレート・スプリット・カーブの全てが良かった。 ゲレロには、カットも投げて、ゲレロはそんな球も投げるのかと驚いていたね。 1~3回でピンチを迎え、球数も多かったのに、4回以降はゴロを打たせて、球数を減らし、105球で完投してしまった。 普通、3~4巡目になると、打たれるんだけどね。 メジャーは確実に打ってくる。 さすがだなと思う。 しかし、むしろ山本由伸はより押さえるようになっていたからね。 不思議だ。 今までの打席の配給を活かして、投げているんだろう。 ボールへの慣れを上回る配給の妙。 凄いね。
山本由伸は、ポストシーズン2連続完投で、メジャー解説者達に絶賛されているようだ。 これで、山本由伸は、メジャーに強い印象を与えた。 今年は無理でも来年以降のサイヤング賞獲得の礎を築いたと言えよう。 日本人ピッチャーは不利だから、印象を与えたのは大きい。
相手ピッチャーのガウスマンのピッチングも良かったねえ。 155kmぐらいのストレートを全く打てなかった。 スプリットも良かったけど、ストレートの印象が強かった。 こちらは、フライの嵐だった。 なんで打てないんだろうと、不思議でならなかった。 今永みたいに、回転数の高いストレートなのかな。 そこで、田口の解説が秀逸だった。 山本由伸のゴロを打たせるピッチングは問題ないけど、フライを打たせるピッチングは、疲労で球の威力が弱まると、ホームランになると。 そのタイミングで7回表にスミスとマンシーにホームランが出たからねえ。 田口の解説は凄い。 それにしても、スミスのインコースを打つ技術は凄い。 何度も見てるからねえ。
これで、1勝1敗。
ブルージェイズの勢いを止めたのは大きいけど、まだわからないな。 ブルージェイズの打撃を抑えたけど、崩したというような印象はなかった。 だから、グラスノーも苦戦しそうだし、ましてやブルペンは怖い。
ただ、相手ピッチャーも弱そうなので、打ち合いになるかもね。