円が安全資産は、本当か?

 リスクオフ時に、円が買われて円高になる。
その理由が、なんだかんだ言って、円が安全資産と見なされているから、と説明されている。
借金大国で国債の格付けもS&PでA+ と中韓より低いのに、なぜなのかなと。
格付け会社は、当てにならんと解釈するしかしようがなかった。

 この理由の面白い解説を読んだ。
逆のリスクオンから考えると良いと。
日本の投資家がリスクをとる際、低金利通貨の円を売り、高金利通貨を買う流れが加速する。
それがリスクオフに転じると、手元流動性を確保しようと、円が買われるというのだ。
安全資産だからではなく、単に円を買い戻すというだけ。
外国人投資家はどうだろう。
キャリー取引「金利の低い通貨で調達(借り入れ)した資金を、外国為替市場で金利の高い他の通貨に交換し、その高金利で運用して金利差収入等を稼ぐ取引」をしていた外国人投資家は、リスクオフに転じると、低金利の円を買い戻して、円を返済する流れが加速する。
さらにこの流れを加速するのがヘッジファンド。
リスク回避で円高が進むと読んで、円買いを仕掛けるという。
自動売買をするCTAも円高を助長する。
一般投資家まで、リスクオフ=円買いとインプットされているから、条件反射的に反応すると。

 この説明は、面白い。
円が安全資産より、よっぽど納得がいく。
大体、円が世界一の安全資産であるドルより安全なはずがないんだから。

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