コロナウィルスの感染経路・感染メカニズム(覚書)。

 コロナウィルスの感染経路・感染メカニズムについて、調べたことを覚書として書いておこうと思う。
吉村知事がうがい薬「ポピドンヨード」のコロナウィルスへの効能を発表してから、感染メカニズムが気になったので。

(1)感染
コロナウィルスの感染には、主に飛沫感染と接触感染がある。

(2)ウィルスの侵入

(3)PCR検査の検査箇所
ここで、PCR検査の検査箇所について。 口腔奥の粘膜ではなく、鼻腔奥の粘膜を調べている。

最初の感染箇所として、鼻腔奥の粘膜と口腔奥の粘膜が考えられるが、調べているのは、鼻腔奥の粘膜だけである。
鼻腔奥で感染すれば、鼻汁等でウィルスは下に降りて、口腔奥にも感染が広がりそうだが、口腔奥から鼻腔奥へウィルスが広がるかどうかは、疑問。しかし、多分広がっているのだろうな。 唾液のPCR検査は、口腔奥のウィルスだけを調べていると思うので、そのことが気になった。 唾液のPCR検査と鼻腔奥のPCR検査の結果が、かなり一致しているとのことなので、鼻腔奥と口腔奥のどちらかで感染すれば、速やかに両者にウィルスは広がるのだろうと推定される。

(4)ウィルスの細胞内への侵入と増殖、拡散

ウイルスはまず、表面にある突起状のスパイクたんぱく質を、宿主細胞のACE2受容体にぴったりと結合させる。すると、細胞膜にあるたんぱく質の分解酵素「TMPRSS2」や「FURIN」が、ウイルスのスパイクたんぱく質を適切な位置で切断し、ウイルスと細胞の融合を助ける(参照)。

ウイルスの細胞内への侵入には、ACE2受容体とTMPRSS2(又はFURIN)の二つが必要。


ウィルスの細胞内への侵入と増殖(参照

ヒトの細胞内に侵入したウイルス粒子はいったん分解され、その後、細胞の遺伝子複製機能を利用して自分自身の遺伝子をコピーします。さらに、細胞のタンパク合成機能を利用してエンベロープといわれる膜タンパクを合成し、それらを組み合わせて多数の新しいウイルス粒子を細胞内で作ります。それが細胞を破って細胞外に放出され、それぞれがまた新しい細胞に侵入して同じように細胞内でウイルス粒子を増やしていくことになります。これが感染の広がりとなります。(参照)。

細胞内で増殖されて、また細胞外へ排出されるのだな。

鼻腔奥の粘膜又は口腔奥の粘膜の細胞内に侵入、増殖・細胞外へ排出されて、気管を通って肺へ、食道を通って、胃に流れ込むのだろう。

(5)コロナウイルス感染症の症状
感染してから約4日(最大14日)後に風邪のような症状が出現する。
微熱を含む発熱、咳、ノドの痛みなど、その他にも頭痛、だるさ、関節痛・筋肉痛などの症状がみられることがある。
特に重症化する事例では、発症から1週間前後で肺炎の症状(咳・痰・呼吸困難など)が強くなってくる。

新型コロナウイルス感染症患者の一部で脳梗塞を発症する事例が報告されています。
新型コロナ患者では凝固系の異常(血液が固まりやすくなる病態)や血管内皮障害が起こることが分かっており、これにより深部静脈血栓症や脳梗塞などが起こるものと推測されています。
また新型コロナウイルスは心血管系にも影響を及ぼし、急性冠症候群(ACS)、心筋炎、不整脈(心房細動など)を引き起こすことがあります。
この場合、ウィルスは血液の中に侵入したということなのかな? どういう経路で侵入するのだろう?

さて、うがいの件だけど、ウィルスが口腔奥や鼻腔奥だけで増殖している分には、症状は悪化しないのだろう。
だから、うがいで口腔奥のウィルスを殺菌出来ていれば、症状の悪化は防げるのかもしれない。
ただ、鼻腔奥のウィルスは殺せないので、効果は弱くなりそうだけど、鼻腔奥から下に落ちてくるウィルスは殺せるから、効果は期待できるかもしれない。 そういう所かな。

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