5月の米雇用統計って、そんなに酷いの?

 米労働省が発表した5月の米雇用統計は非農業部門雇用者数が3万8000人増となった(こちら)。
グラフにすると、
z12 (484x357)
米・非農業部門雇用者数変化 [前月比]と米・失業率の推移。

あはは、これは確かに酷い。
過去3年間で最低。
ドル安になるはずだ。
なんでこんなに急降下したの?と思うけど、3月から下落してるとも見れる。
けど失業率は下がっているという不思議。

 ついでに
z123 (483x350)
米・ISM製造業景況指数 と米・ISM非製造業景況指数 の推移。
50以上であれば、好景気であるという指標。

 製造業、非製造業とも50以上で景気はいいんだけどなあ。
なぜ、雇用統計は悪いのか?

ついでに、もうひとつ。
z1234 (464x291)
米国・貿易収支(単位:億usd)の推移。

悪くないんだけど、むしろ、いいぐらい。

 こう見てみると、米国経済はそんなに悪くなくて、非農業部門雇用者数変化 [前月比]だけ良くない数字という不思議な結果。
だから、NYダウは全然下がっていない。
為替だけドル安になって、日経平均だけ下がってる。
不可解だ。
なんか、裏があるんじゃないかと勘繰りたくなる。

 もうひとつ、6/2に発表された5月米ADP民間雇用者数は17万3000人増加だった(こちら)。
こちらは、民間給与計算アウトソーシング会社、ADP社が発表する雇用調査レポート。
米雇用統計は米労働省が発表してるから、こちらの方が信頼度が高いんだろうけど、こんなに差が出るか?という疑問が湧いてくる?
念のため、両者の差異を検索してみたら、調べてる人がいるんだねえ(こちら)。
過去最高の差異だね。
やってくれるよ。
でも、何か大間違いとか陰謀というのは、なさそうだ。
やられたよ。

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