日本株の「投資主体別売買動向」が面白い(2) (株勉)。

 以前にも日本株の「投資主体別売買動向」が面白い、という記事を書いた(こちら)。
このサイトから手に入るデータで話をしていたのだけれど、そこには証券会社による売買がなぜか省かれているのに気付いた。
(大元のデータはこちら

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2015年の「投資主体別売買動向」。(単位:百万円、ピンク:1千億円以上、灰色:マイナス)

 全計から左の欄が、前回紹介分。
それに、証券会社(委託分)と自己計(証券会社が顧客のためではなく、自ら行った売買)を加えて、すべての総額が、総計となる。
一番下の欄が、各主体別の合計である。

 海外投資家と自己計が、合わせて、2.7兆円の買いで、市場を引っ張っている。
日本人の証券会社以外が売りまくっているので、総計2360億円しか買いになっていない。
1/10以下になってしまっている。
あと、日銀が信託銀行を通して、ETFを購入しているので少しプラス、GPIFの事業法人(もしくはその他法人)も少しプラスというところかな。
日銀のETF購入額は、今年9,771億円にもなるのに、信託銀行の計は3,675億円にしかなっていない。

 今年の流れで言うと、個人⇒信託銀行⇒自己計⇒海外投資家という具合に、買いが変わっていっているのが面白い。

 それにしても、すさまじい構成転換が起こっているような気がする。
日本株の所有者が、日本の個人・法人から海外投資家と日本の証券会社と日銀とGPIFに移っている。
実際にどういう割合になっているのかなあ。

 

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