ソフトバンクグループの国内通信子会社ソフトバンクは12月19日、東京証券取引所１部に新規上場（ＩＰＯ）したが、初値は1463円となり、公開価格1500円を2.5％下回った。 今はさらに1419円に下がっている。
ＳＢＧはソフトバンク株の３分の１超を売却し、市場から最大約２兆６０００億円を調達する見通し。
2006年におよそ２兆円を投じ英ボーダフォン・グループから日本法人を買収、国内の携帯電話事業に参入。10年余りを経て、資金回収を始める。 大成功ということかな。
しかし、有利子負債は１８兆円にふくらみ、格付けは投機的水準ということらしい。
ソフトバンクの有利子負債の推移。
巨額借金をてこに投資を重ねた結果、９月末時点で有利子負債は１８兆円。年間利払いは約５１００億円にのぼる。
凄い額だな。
ソフトバンクの利益の内訳の推移。
利益が1.4兆円くらいあるから、５１００億円は払えるんだけど。
サウジ政府と組んだ１０兆円規模の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド（ＳＶＦ）」の投資先株式の評価益が営業利益の44％を占める。 SVFがなければ、利払いだけで汲々になるところだった。
しかし、SVFもサウジの皇太子の殺人疑惑があって、リスクを抱えている。
そのため、買収資金獲得のため虎の子のアリババ株を担保に差し出すほか、傘下で半導体設計を手掛ける英アーム・ホールディングスの一部株式をＳＶＦに現物出資するなど、なりふり構わぬ資金調達が目立つ。
危険な橋を渡っているところがあるなあ。
自分は、何も知らず優良企業だと思って、ソフトバンクの「個人向け社債」を買っていた。
第45回5年1.45%の社債。 と言っても2014年購入だから、そこまで負債があったわけではない。
それも、無事今年で終わる。
まあ大丈夫なんだろうけど、ずっこける可能性はゼロではない。
だからもう買っていない。