藤井聡太七段が久保九段との死闘を制す。 竜王戦タイトル奪取の予感。

 将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(16)が5日、大阪市の関西将棋会館で指された竜王戦決勝トーナメント3回戦で久保利明九段に184手で勝利。決勝(挑戦者決定3番勝負)進出まであと2勝とした。

 途中から見たけど、凄い将棋だった。
終盤、久保九段の駒を抑え込んで、藤井七段の完勝かと思っていた。
しかし、そこから久保九段が物凄い粘りを発揮する。
自玉が、自分の駒で閉じ込められていた所に、藤井七段の端攻め受ける。

この後、4八の金を引いて、角を6六にうまく飛び出して、攻めに参加、角交換になる。
角がいた場所が、王の脱出ルートになり、久保玉が粘る。
その間にうまく、久保九段が攻め手を作って、チャンスを伺う。
藤井七段がちょっと無理かなと思う攻めを続ける。
詰みを読むのが恐ろしく速いから、詰むのかなと見つつも、指している態度は、詰んでいるようには見えない。
そして、追い込んで一歩手前で相手に手渡しをした。
一転、久保九段に攻めのターンが回って来た。
そして、久保九段が連続王手をかける。
後手玉29手の詰みがあったそうだけど、さすがに見逃して、藤井玉を追い込むも、届かず、最後投了した。
1分将棋の続く、大熱戦だった。
1分将棋で、詰むや詰まざるやの戦いになると、圧倒的に藤井七段が有利になる。
そして、結果もその通りになったが、見てて、最後久保九段が粘り勝ちになりそうだったけどなあ。
やっぱ、A級棋士は違うね。 特に気合の入っている時は。
過去にタイトル戦で、羽生九段と戦って、詰むや詰まざるやの戦いを制したことがあるからなあ。 それで、悲願のタイトル戦を取ったことがあった。 それを思い出したよ。

 さて、竜王戦のトーナメント表。

この後、豊島名人・渡辺明2冠が待ち受けていて、2人に勝ってもまだ右ブロックの勝者に勝たなければ、タイトルに挑戦出来ない。
というか、今将棋界では、豊島名人と渡辺明2冠が、群を抜いた2強になっている。
この2人に連勝するのは、至難の技。
しかし、久保九段との激闘を制したのを見て、このまま勢いに乗るんじゃないかなあという予感がしたのだ。
かつて、NHK杯で、羽生九段が加藤一二三九段に勝った後、歴代名人経験者を破って、最後中原九段に勝って、優勝したのを見たことがある。
何か、あれと同じようなことが起きる気がするんだよなあ。

昔は、竜王戦が強い若手が初タイトルを取る舞台になることが多かった。
今は、若手が勝ち上がるのが難しいシステムに変わった。
しかし、藤井七段はやるんじゃないかなあ。
そうなったら、また大フィーバーが起こることになる。
さあ、この予感が当たるのか外れるのか?

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