ウィルス感染のPCR検査の全員検査が、無意味な理由。

 日本はウィルス感染のPCR検査が少ないと批判されている。
疑わしい人に絞っているので。
納得し切れていなかったので、調べたので、その理由を書いておこう。

PCR検査は感度80%、特異度99%だそうだ(もっと悪いという話もあるみたいだが)。
●感度80パーセントとはウイルス感染している人が100人いたら80人を陽性と判定する能力を意味します。
●特異度99パーセントとはウイルス感染していない人が100人いたら99人を陰性と判定する能力を意味します。

もし、100万人検査するとして、
感染率0.01%とすると、100人陽性者がいる。
すると、検査結果は、
100人の陽性者 ⇒ 80人陽性、20人陰性と判定される。
99万9900人の陰性者 ⇒ 9999人陽性、989,901人陰性と判定される。
ことになる。

実際は、陽性者が100人しかいないのに、10,079人(80+9999)が陽性と判定される。
10,079人を隔離する必要がある。
もう、無条件に検査人数の1%を隔離しなければならないのだ。
しかも、偽陽性者が実際の陽性者の100倍もいる。
100倍の陰性者を陽性者と交えて、隔離することになる。
完璧な隔離なんて無理だろうから、隔離された陰性者が陽性者から感染する確率も増えるだろう。
逆効果という奴だな。

隔離じゃなくて、自宅待機ならいいだろうという話もあるかもしれないけど、検査した人の1%が無条件に自宅待機する羽目になる。 陰性の確率の方が高いのに。 これは、大いなる無駄だろう。
馬鹿馬鹿しくて、やる気になれない話だ。

陽性の人が多ければ、話は少し変わってくる。

感染率10%とすると、100,000人陽性者がいる。
すると、検査結果は、
100,000人の陽性者 ⇒ 80,000人陽性、20,000人陰性と判定される。
90万人の陰性者 ⇒ 9000人陽性、891,000人陰性と判定される。
ことになる。
今度は、偽陽性者の方が少なくて、陽性者の1割程度。 これなら有効。
しかし、偽陰性者が20,000人もいて、彼らは俺は大丈夫と安心して、ウィルスをばらまくことになる。

だから、疑わしい人だけ検査するというのは、正しいんだな。
陽性か陰性かわからないから、普段から注意しろというのが、正解なんだな。

それに検査に莫大な医療労働とコストがかかるからね。

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