信長のハーブ園。

 NHK-BSで「偉人たちの健康診断」という番組の「織田信長の隠れた病」の回を見た。

 信長には、過去の歴史書とか見ても、何かの病にかかっていたという記述が見られない。
これは、戦国武将には珍しく、なぜか?という話。
信長は、岐阜城の山頂の天守閣と麓の政治を司る屋敷の間を、毎日1時間半上り下りしていた。
毎日、有酸素運動をしていたから、健康だったのだという分析だった。
安土城でも、城自体がビル10階分に相当した高さがあったから、階段の上り下りだけで鍛えられていた、と。

 ま、そんな話を見ながら、最後のエンディングで触れられたエピソードに仰天した。
岐阜と滋賀の県境にある伊吹山、その山肌に咲くキバナノレンリソウ、イブキノエンドウ、イブキカモジグサは、ヨーロッパ原産で、日本では、ここにしか自生しない。

キバナノレンリソウ

 へ~、なぜかなあ、と想像を膨らましていたら、
信長は伊吹山山麓に50町、東京ドーム10個分のハーブ園を作ったのだ、と。
当時ヨーロッパでは、病人の治療のために、様々なハーブが使われていた。
信長はそれをいち早く耳にして、3000種類ものハーブを日本で栽培させた。
信長の死後、ハーブ園は失われた。
しかし、その時持ち込まれた植物の一部が伊吹山で生き続けていた、と。

 これには、驚いたねえ。
何と言うロマンのある話。
やっぱり、信長は物が違う。 やることが、どでかい。
日本史上、一番の改革者だけのことはあるね。
信長のハーブ園の生き証人として、伊吹山山麓には、日本にあるはずのない、今でも3つの花々が咲いていると。

 今年の5月に伊吹山に登ってきただけに、余計に感慨があるね。

五合目から伊吹山頂上を見上げたところ。

伊吹山頂上の少し下から、山麓を見降ろしたところ。

 伊吹山山麓には、草原が広がっていて、花が多く咲くので有名。
薬草でも有名だそうだ。

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