お世話になってる保険の大本、ロイズ保険って?

 災害や事故のニュースを見るにつけ、保険という商品が如何に優れていて、大事なものかがわかる。
健康保険や年金保険は、その最たるものだからなあ。
保険は、17世紀にロンドンでエドワード・ロイドが開いたコーヒー・ハウスに貿易商や船員などがたむろするようになって、顧客のために最新の海事ニュースを発行するサービスを行ったのが起源。
貿易が最大のリスク産業だから、必要が産んだ商品と言える。

 ロイズは、世界中の保険会社が保険を掛ける保険の大本の会社だと思っていたけど、そうではないようだ。
ロイズという保険会社はなくて、イギリスのシティにある保険取引所、または保険市場そのものを指す。
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ロイズの構成

 保険は、保険会社や団体・個人等の顧客から依頼されたブローカーが、保険引き受け組織の末端であるアンダーライターとフェイスツーフェイスで取引する所から始まるところが面白い。
原始的というか、個人の力が発揮されるような世界だ。

 一体、どんだけお金が動いているかが、興味のあるところ。
2015年のロイズマーケット全体での税引き前利益が3150億円あったそうだ。
こんなもんか。 トヨタの2015年の経常利益3兆円弱の1/10くらい。 トヨタが凄いんだが。

 一方、保険金支払額はどうかというと、
2000年に入ってからのロイズの保険金支払額のビッグ3は、
9.11テロのあった2001年の5400億円、
ハリケーンカトリーナの被害があった2005年の6700億円、
東北大震災、タイ洪水、NZ地震のあった2011年の7400億円。
中でも、2011年の7400億円は、ロイズ史上2番目に多い額だそうである。
すさまじい額だね。
まあ、ならしてうまくやっていってるんだろうけど。

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