藤井聡太四段が、順位戦C2で9戦全勝、昇級で史上初の中学生五段に。

 順位戦のC級2組の第九回戦が行われ、藤井聡太四段が梶浦四段と対戦した。
abemaTVで放送していたから、生で見れた。
藤井聡太四段は、ここまで8戦全勝、首位にいた。
今回勝てば、上位3名に入り、1試合を残して、昇級が決まる一戦だった。
そして、C1に昇級すれば、自動的に五段になり、史上初の中学生五段になる。
加藤一二三九段も中学生棋士で、一期抜けしたんだけど、中学生ではなかったのかな。
加藤一二三九段は、14歳7ヶ月で史上初の中学生棋士になった。藤井聡太四段は、14歳2ヶ月。 五ヵ月の差。
この差かな。 藤井聡太四段でぎりぎりだから。

 さて、将棋は梶浦四段の先手で、角換わりに。
梶浦四段の作戦だったんだろう、藤井四段は、序盤一歩損して、仕掛けることが出来ない状態に抑え込まれた。
そして、梶浦四段に3筋から仕掛けられて、じり貧に追い込まれそうだったんだが、

この5五銀と出られ、どうやって受けるんだろうという場面で、ちょっと前に3一に下がった玉を再び4二に戻した。
この実に渋い一手で、梶浦四段の攻めを受け止め、おもむろに反撃に出る。
後は、藤井四段が攻め続けて、相手の反撃にも手抜いて、積極的に攻めて、攻め潰した。

この3三歩打つを手抜いて、5四香を打った手は、迫力があった。 凄いね。 金取りの王手を手抜くんだから。

 本当に魅せる将棋をしてくれるなあ。
梶浦四段の序盤研究にやられて、少し不利になったけど、それを物ともしなかった。
不利になってからの長考で、相手の研究を上回る手を指して、勝ったんだから強いよ。

 一時期、負けが結構あった時もあり、さすがにまだまだかなあと思っていたら、その負けの時期を乗り越えたら、盤石の強さを持って、帰ってきた。
序盤はマズマズで、中盤が強くなった。
序中盤は実に渋い手が多くて、崩れない。
そして、最後の終盤になると、本領発揮で攻め勝つ。
今でも、相当強いんじゃないかと思う。
菅井王位や豊島八段や稲葉八段に実力負けして、トップにはまだまだかなと思っていたんだけど、もしかしたら、今互角近くやれるんじゃないかなという気がする。
2/17の朝日杯の羽生竜王との戦いも、どうなるか、わからないよ。

 追伸
対戦中の藤井四段が、いつもと比べて動きが多かったし、ひじ掛けにもたれたり、対戦中の姿勢も悪いことが多かったと思う。
風邪をひきかけてるんじゃないかなあ。
師匠の杉本昌隆七段がインフルエンザにかかって対戦や今日の解説をキャンセルしたっていうし。
その解説に杉本昌隆七段の代わりに、森内俊之九段が出てきたのに驚いた。
そして、理由を自分で説明してたし。
フリーになって少し暇になって、理事になって義務も出来て、駆り出されたのかと思っていたら、杉本昌隆七段の対戦相手が森内俊之九段だったようだ。

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