羽生3冠、菅井七段に王位を奪取される。

 将棋の第58期王位戦七番勝負の第5局が行われた。
挑戦者の菅井竜也七段(25)が3勝1敗とリードし、初タイトルに王手をかけている状況。
AbemaTVで生中継されていたので、見ていた。
本シリーズはあまり生では見ていなくて、今日が2度目くらい。

 菅井七段の完勝という将棋だった。
羽生3冠に反撃の隙を与えなかった。
本シリーズは、こういう将棋が多かった。
菅井七段が本シリーズで羽生3冠を圧倒したような気がする。

 菅井七段は、振り飛車党だが、変わった振り飛車。
角交換振り飛車が多いような気がする。
序盤で角を交換すると、角の打ち込みを警戒しないとダメなので、駒組みが難しい。
羽生3冠は、慣れていないし、一方菅井七段は勿論研究し尽くしている。
菅井七段は、「勝因は?」と聞かれて、どう答えようかとしばらく黙っていたが、正直に話そうと思ったんだろう、「研究している形が多く出たのが良かったと思います。」と答えていた。
凄いたくさんの研究した新手を用意していて、この王位戦にそれをぶつけてきた、という感じ。
振り飛車があまり指されなくなっている上、菅井七段は新手の発掘者でもあるので、見慣れない形に羽生3冠は、対応せざろうえず、苦しんだ。
その上、菅井七段は早指しなので、羽生3冠は十分考える時間がなく、時間差をつけられて、終始追い込まれていた感じ。 早指しと言っても、考えていた範囲内の手であれば、余計な時間を使わず、すぐ指すという感じで、全然問題ない早指し。 糸谷八段とは違う。
菅井七段は、勿論地力をつけていたのだが、多くの研究手を用意して、この王位戦にぶつけてきたのと、早指しで自分のペースに引き込んだのが勝因。
若手挑戦者達は、なかなか羽生三冠に勝てなかったが、この二つの持ち味で、ついに羽生三冠の牙城を突き崩した。 他の若手と違って、2つの武器を持っていたからだね。

 まあ、羽生三冠は負けてかえって良かったかもしれない。
これで、竜王戦に注力できる。
永世七冠がかかってるからね。 そっちの方が大事。 それに退治しないとね。

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