羽生棋聖、ミスを相手になすりつけて?勝って、棋聖防衛。

 第86期棋聖戦、第4戦は羽生棋聖が 豊島七段に勝ち、これにより3勝1敗で8期連続、通算14期目となる棋聖位防衛を果たした。
8期連続って、凄い。
ここ何年か失冠してないんじゃないかと調べてみたら、2011年からタイトル戦10連続防衛してる(奪還と挑戦敗退除く)。

 この第4戦、羽生マジックではないが、ドラマがあった。
x (277x251)
先手:羽生が6三歩と打った場面。
後手は、金を下がる。
そして、
x2 (329x341)
なんと、羽生棋聖、打ったばかりの歩を6二に成り捨てた。
同金なら、6三歩と打つ前と同じ場面になる。 歩のただ捨てになるのだ。
間違えました。
もう1回やり直します、という手である。
プロなら恥ずかしくて、とても指せない手である。

豊島七段も相当びっくりしたろう。
そして沸々と怒りが湧いてきたのか、同金ととを取らず、7七桂と攻めた。
それが無理攻めぽかったのか、簡単に負けた。

将棋では、ミスをすると、相手のミスを誘発することがよくあるそうだ。
今回のニコ生では、鈴木大介8段が解説していて、はっきり物を言う人だから、羽生棋聖がミスを相手になすりつけて勝ったと、エグイ言い方をしていた。

 後で羽生棋聖は、6二歩成りを「恥ずかしいのですが仕方がない」と言ってたそうだ。
負けるとわかっていても、6二歩成りを指さない棋士もいれば、指す棋士もいるだろう。
どっちもありだと思う。
その棋士の生き方だと思う。
羽生さんは、恥を捨てて、素直に勝つための手を選んだということであろう。
羽生さんは、そういう棋士であった。
それにしても、話題に事欠かない。

 豊島七段はこのチャンスを逃したのは大きい。
同金ととを取っていれば、運命は変わっていたかもしれない。
渡辺棋王が羽生さん相手に竜王戦で奇跡の逆転勝ちをしてから、運命が変わったように、変わったかもしれない。
多分、あれは、運命の岐路だったと思う。

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