「羽生善治の闘う頭脳(文芸春秋)」が飛び切り面白い。

 文芸春秋から「羽生善治の闘う頭脳」が出てて、今読んでる所。
これが、飛び切り面白い。
羽生名人の本は、結構読んでる。
常識的なことも多いが、深い言葉が散りばめられてもいる。
しかし、本心は書いていない、と思っている。
凄く非常識なことも考えているが、それは書かない方がいいだろう、と思っている、と勝手に考えている。
この本には、羽生名人の今までに書いた文章や対談やら、他のつきあいのある人が書いた文章やらが、寄せ集められている。
そして、羽生名人の本音を伺わせる文章が多くて、飛び切り面白いのだ。

 ある程度の年数、棋士という職業を続けていると、どうしても、「まあ、このくらいでいいだろう」と妥協してしまう気持ちが生まれてくるんです。
加藤一二三先生が凄いのは、75歳にして、その「まあいいか」というところが微塵もないところでもあります。

 羽生名人が特定の、特に現役の個人をここまで褒めることは、珍しい。
「微塵もない」なんて、激賞だろう。
少し驚いた。

 「天才と思う棋士は誰か」と質問されると、私は谷川浩司さんの名前を挙げます。
谷川さんの登場によって、「こんな早いところからでも最後の詰めまで読み切れるんだ」という発想を他の棋士が持てるようになったのです。
こんなに、褒めてる文章も初めて見た。

 渡辺明さんなどは、「見切り」のセンスがすご・・・
ここで、次のページに移った。
センスが凄いと書いているのか、渡辺明も褒めているのか、と思ったら、
センスが凄く現代風です。と来た。
おいおい、と思った。
さすがに、渡辺明は褒めないか。

 兎に角、えっと思うくらい、羽生名人の本音といか感情が伺える文章が多くて、実に面白い。
羽生ファンや将棋ファンは必見だと思う。
オススメ。
 たまに、将棋の記事を書くけど、それなりの人数の人が読んでくれるみたいなので、書きました。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
「関連コンテンツとスポンサーリンク」

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする