ドイツ銀行は、なぜ危ないのか。

 ドイツ銀行は、なぜ危ないのか?
ドイツ銀行の株価が暴落しているのが傍証だけど、そして負債総額が260兆円に達するといわれているからだけど、わかりやすい解説記事を読んだ。
ただ、そこはかとなく日本語がおかしいので、英語の文章を訳しているところがあるのかもしれない。

ドイツ銀行が、他の銀行との間に交わしているデリバティブの契約額は、7,500兆円と言われていて、世界のデリバティブの総契約額、$544兆(5京9,840兆円)のうち、12.5%とずぬけて多い。

なぜそうなったかと言うと、
リーマン危機のあとの、ECBによるユーロのゼロ金利策が行われた。
一つは、金利が低いと、0.5%から1.5%の銀行の貸付金利では収益が出ないので、ドイツ銀行は、金利・通貨・株価の上昇または下落の予想に依存するデリバティブ契約を増やした。
2番目の理由は、貸付債権、債務の、回収を保証するCDS、CDOを多く作って、世界の銀行に売却した。目的は、金利に代わる、数%~10%の保険料の収入を得るため。
ある債務にCDS(保証保険)をかけると、その債務の連帯保証をしたことと同じになる。

リーマン危機のときは、AIGとリーマンブラザースが、住宅・不動産証券(MBS、ABS)に、大量のCDSをかけていた。住宅・ローン・不動産ローンのデフォルトが増えていったとき、AIGとリーマンブラザースは、保険金の支払いができなくなって(デフォルト)、2週間で破産した。
このデフォルトは、CDSを買っていた銀行の損失に連鎖し、カウンター・パーティー(契約の相手)の銀行も、同時破産になった。2008年9月の当初、100兆円の不良債権の発生と言われましたが、後に、400兆円くらいに拡大した。
凄まじい額だな。

さて、問題は債務の連帯保証をした先が、デフォルトしないかどうか。
2008年の世界の総債務は150兆ドル(1京6,500兆円)だったが、2018年末は、世界のGDP8,000兆円の3.44倍の250兆ドル(2京7,500兆円)と大幅に増えた。
所得の3.4倍もの負債があるということ。
そんなの、利子が返せるとは思えない。 どこか問題のある所から、何かのきっかけで破綻し、そこからデフォルトの連鎖が始まってもおかしくない。
それは、今年秋の英国のEU離脱の時と見ているみたいだね。 この記事の著者は。

情報大国の英国は、EUの危機を感じ取って、そこから必死に逃げ出そうとしているように思えるね。
どうなるかわからないけど、世界が動き出そうとしているように思えて、ならない。

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