Amazonの驚きの利益率の低さ。

 今、GAFAと呼ばれている巨大IT企業グーグル・アップル・フェイスブック・アマゾンに逆風が吹いている。
これらのプラットフォーマーは、基盤を提供することで多くの個人情報を獲得しビジネスに活用してきた。
個人情報の保護は企業の自主規制に任せる部分が多かったが、その流れが変わろうとしている。
発端は、フェイスブック利用者の個人情報が英国の会社で不正利用されたこと。米大統領選挙に不正利用されたから影響が大きかった。
欧州連合(EU)のGDPR(一般データ保護規則)施行もその一環。

ま、それはそれとして、面白かったのは、

GAFAの売上高の推移。

これには、何の驚きもないのだが、驚きは、利益率。

GAFAの利益率の推移。

 利益率は10%出してたら、優秀。
フェイスブックの40%は物凄いが、それより驚きはamazonの利益率が2%以下ということ。
あれだけ売れていて、この利益率の低さはありえないだろう。
これには、創業者・CEOのジェフ・ベゾスの理念の影響のようだ。
彼の言葉、
「我々は正真正銘、顧客第一ですし、正真正銘、長期的です。また、正真正銘、創意工夫を重視しています。ほとんどの会社は違います。顧客ではなく、ライバル企業のことばかり気にします。2年から3年でリターンが得られることばかりやりたがりますし、2~3年でうまくいかなければほかのことを始めます。新しいことを発明するより、誰かの発明をまねするほうを好みます。そのほうが安全だからです。これがアマゾンが他社と違う理由であり、アマゾンの実態です。この3要素をすべて備えている企業はほとんどないのです。」

「私はよく「5年後、10年後には何が変わっているだろうか?」と尋ねられる。しかし本当に重要な質問は「5年後、10年後にも何が変わっていないか?」だ。なぜなら、ビジネスの根本を長期にわたって不変な原則の上に建てることができるからだ。今から5年、10年経ってユーザーが私のところに来て「ジェフ、値段をもっと高くしてくれないか」ということは想像できない。「配達を遅くしてくれ、品揃えを少なくしてくれ」などということもあり得ない。低料金、速い配送、幅広い品揃えは何十年経ってもユーザーが望むものだ。
高利益率ビジネスはうらやましい。しかし高利益率ビジネスからは日本人の言うカイゼン、効率化は生まれない。なぜならその必要がないからだ。必要は発明の母だ。18年にわたってアマゾンはリーンな低利益ビジネスを追求してきた。それはアマゾンの文化だ。」

これは、凄いなあ。
そう言えば、大昔の2005年にamazonで本を買った。
ポストに入りきらなかったのか、ポストからはみ出していて、偶々降った雨で外側の段ボール紙を浸透して、本も濡れていた。
さすがに我慢できないレベルの濡れだったので、面倒だが、濡れた本の画像を送ったのか、返品したのか今となっては思い出せないが、新品が送られてきた。 迅速な対応だったな。
そして、それ以降、本はビニールで包まれるようになった。 今では当たり前だが。
もしかして、自分のクレームがきっかけになったのかな?

amazonの対応は、日本企業のようなスピリッツがあったんだ。
米国の企業ならこうは対応しないと思っていたんだが。

ということで、amazonを見直したんだが、一方で地域の本屋さんを潰す根源にもなっているので、どうなのかな。

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